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令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問3

理論

磁束鎖交数に関する問題

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次の文章は,コイルの磁束鎖交数とコイルに蓄えられる磁気エネルギーについて述べたものである。インダクタンス1 mHのコイルに直流電流10 Aが流れているとき,このコイルの磁束鎖交数Ψ₁[Wb]は[(ア)] Wbである。また,コイルに蓄えられている磁気エネルギーW₁[J]は[(イ)] Jである。次に,このコイルに流れる直流電流を30 Aとすると,磁束鎖交数Ψ₂[Wb]と蓄えられる磁気エネルギーW₂[J]はそれぞれ[(ウ)]となる。上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(ア)(イ)(ウ)
(1)1×10⁻²5×10⁻²Ψ₂はΨ₁の3倍,W₂はW₁の9倍
(2)5×10⁻³5×10⁻²Ψ₂はΨ₁の3倍,W₂はW₁の9倍
(3)1×10⁻²1×10⁻²Ψ₂はΨ₁の9倍,W₂はW₁の3倍
(4)1×10⁻²5×10⁻¹Ψ₂はΨ₁の3倍,W₂はW₁の9倍
(5)5×10⁻²5×10⁻¹Ψ₂はΨ₁の9倍,W₂はW₁の27倍
答えと解説

✓ これが正解1(ア) 1×10⁻² (イ) 5×10⁻² (ウ) Ψ₂はΨ₁の3倍,W₂はW₁の9倍

解説

Ψ=LIで1×10⁻² Wb、W=LI²/2で5×10⁻² J、3倍と9倍です。

コイルの自己インダクタンスL [H]は、電流I [A]と磁束鎖交数Ψ [Wb]を結ぶ比例定数で、Ψ=LIの関係があります。コイルに蓄えられる磁気エネルギーはW=(1/2)LI²です。

(ア)はΨ₁=LI=1×10⁻³×10=1×10⁻² Wbです。(イ)はW₁=(1/2)×1×10⁻³×10²=5×10⁻² Jです。(ウ)は電流を3倍の30 Aにしたときの変化で、ΨはIに比例するので3倍、WはIの2乗に比例するので3²=9倍です。実際に計算してもΨ₂=1×10⁻³×30=3×10⁻² Wb、W₂=(1/2)×1×10⁻³×30²=0.45 Jとなり、W₂はW₁の9倍です。

三つの空白がすべてそろうのは、1×10⁻² Wb、5×10⁻² J、3倍と9倍の組合せです。磁気エネルギーはW=(1/2)ΨIとも書けるので、(ア)の値を使って0.5×1×10⁻²×10=5×10⁻² Jと(イ)を検算できます。

磁束鎖交数は電流の1乗、磁気エネルギーは電流の2乗に比例する、と次数で覚えると、倍率の取り違えを防げます。

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出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問3(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。

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