令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 法規(電気技術者試験センター)問5
法規
漏えい電流に関する問題
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「電気設備技術基準」では,低圧電線路の絶縁性能として,「低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は,使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の[(ア)]を超えないようにしなければならない。」と規定している。
今,定格容量75 kV·A,一次電圧6 600 V,二次電圧105 Vの単相変圧器に接続された単相2線式105 V 1回線の低圧架空配電線路について,上記規定に基づく,この配電線路の電線1線当たりの漏えい電流[A]の許容最大値を求めることとする。
上記の記述中の空白箇所(ア)に当てはまる語句と漏えい電流[A]の許容最大値との組合せとして,最も適切なのは次のうちどれか。
| (ア) | 漏えい電流[A]の許容最大値 | |
|---|---|---|
| (1) | 1 000分の1 | 0.714 |
| (2) | 1 000分の1 | 1.429 |
| (3) | 1 500分の1 | 0.476 |
| (4) | 2 000分の1 | 0.357 |
| (5) | 2 000分の1 | 0.179 |
- 1(ア) 1 000分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.714
- 2(ア) 1 000分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 1.429
- 3(ア) 1 500分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.476
- 4(ア) 2 000分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.357
- 5(ア) 2 000分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.179
答えと解説
✓ これが正解4(ア) 2 000分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.357
解説
最大供給電流714.3 Aの2 000分の1で、1線当たり0.357 Aです。
電気設備技術基準(省令)第22条は、低圧電線路の絶縁性能として、使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の(ア)2 000分の1を超えないようにすることを求めています。漏えい電流とは、絶縁物を通って電線から大地などへ漏れ出す電流です。
最大供給電流は、変圧器の定格容量と二次電圧から求めます。単相変圧器の定格電流は容量÷電圧で、75×10³ V·A÷105 V=714.3 A です。これに2 000分の1を掛けると、714.3÷2 000=0.357 A となります。この規定は電線1線ごとに当てはめるので、電線1線当たりの漏えい電流の許容最大値は0.357 Aです。
検算として、逆に0.357 Aを2 000倍すると714 Aとなり、75 000÷105=714.3 A と一致します。
肢を比べると、2 000分の1の組は0.357 Aと0.179 Aの二つで、正しい計算と合うのは0.357 Aです。分母を1 000や1 500とする組は、省令の割合と違います。漏えい電流は最大供給電流の2 000分の1、と分母を覚え、容量÷電圧で最大供給電流を出す、の2段で解けます。
ほかの選択肢の解説
- 1…0.714:714.3 Aを1 000で割った値です。省令が定める割合は2 000分の1なので分母が違い、許される漏えい電流を2倍に見積もっています。
- 2…1.429:714.3 Aの1 000分の1をさらに2倍した値(714.3÷500)です。割合が違ううえ、1線当たりを問うのに2線分を足し合わせた形になっています。
- 3(ア) 1 500分の1 漏えい電流[A]の許容最大値 0.476:714.3 Aを1 500で割った値です。最大供給電流を求める手順は合っていても、第22条の割合は2 000分の1で、1 500分の1ではありません。
- 5…179:割合の2 000分の1は合っていますが、0.357 Aを2線で分けて半分にした値(714.3÷4 000)です。規定は電線1線ごとに当てはめるので、半分にはしません。
出典:令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 法規 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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