令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問16(b)
理論
内部抵抗に関する問題
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次に示す条件Ⅰ~Ⅲを満たす永久磁石可動コイル形電流電圧計を製作したい。永久磁石可動コイル形電流電圧計内部の接続の一部が図に示すようであるとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,コイルは内部抵抗r=5 Ωであり,最大4 mAまで直流電流を流すことができるものとする。条件Ⅰ:切り替えスイッチをAにしたときは,最大1 Aの直流電流を測定できるものとする。条件Ⅱ:切り替えスイッチをBにしたときは,最大100 mAの直流電流を測定できるものとする。条件Ⅲ:切り替えスイッチをCにしたときは,最大1.2 Vの直流電圧を測定できるものとする。
(b) 抵抗R₃の値[Ω]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 12.36
- 223.6
- 325
- 4236
- 52360
答えと解説
✓ これが正解4236
解説
R₃には5 mAが流れ、R₃=1.18 V/5 mA=236 Ωです。
切り替えスイッチをCにすると、-端子は抵抗R₃の先につながり、電圧計として働きます。このとき(a)で求めたR₁=0.1 Ω、R₂=0.9 Ωも、R₀とともにコイルと並列の通り道になる点が要点です。
+端子から見ると、コイル(5 Ω)と、R₁+R₂+R₀=0.1+0.9+19=20 Ωの通り道が並列になり、その先にR₃が直列につながります。コイルに最大の4 mAが流れるとき、並列部分の電圧は0.004×5=0.02 Vで、20 Ωの通り道には0.02/20=1 mAが流れます。R₃を流れる電流は4+1=5 mAです。
1.2 Vを加えたときにこの状態になればよいので、R₃に加わる電圧は1.2-0.02=1.18 Vで、R₃=1.18/0.005=236 Ωです。
別の方法で確かめます。並列部分の合成抵抗は5×20/25=4 Ωで、計器全体の抵抗は1.2/0.005=240 Ωです。R₃=240-4=236 Ωとなり、同じ値に着きます。並列の20 Ωを見落としてコイルだけで計算すると1.2/0.004-5=295 Ωとなり、どの値とも合いません。
測定範囲を切り替える回路では、スイッチの位置ごとに残る通り道を全部たどると、見落としを防げます。
ほかの選択肢の解説
- 12.36:2.36 Ωは正しい236 Ωの100分の1で、電流の単位換算で桁を誤ると出ます。たとえば5 mAを0.5 Aとすると1.18/0.5=2.36 Ωです。正しくは5×10⁻³ Aで割ります。
- 223.6:23.6 Ωは、R₃の電流を50 mAとして1.18/0.05を計算した値で、236 Ωの10分の1です。この回路でR₃を流れる電流は、コイルの4 mAと並列の通り道の1 mAを合わせた5 mAです。
- 325:25 Ωの由来は導けません。R₃を25 Ωとすると計器全体は29 Ωで、5 mAのときの電圧は0.005×29≒0.15 Vにしかならず、最大1.2 Vの電圧計になりません。
- 52360:2 360 Ωは、R₃の電流を0.5 mAとして1.18/(5×10⁻⁴)を計算した値で、236 Ωの10倍です。電流5 mAは5×10⁻³ Aなので、桁を一つずらすとこの値になります。
出典:令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問16(b)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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