令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問9
理論
誘導性負荷に関する問題
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図の交流回路において,電源電圧をE=140 Vとする。この電源に抵抗R₀ [Ω]と誘導性リアクタンスXL [Ω]とからなる力率0.8の誘導性負荷を接続したところ,電源から流れ出る電流の大きさは30 Aであった。次に,スイッチSを閉じ,誘導性負荷と並列に抵抗R [Ω]を接続すると,電源から流れ出る電流の大きさが82 Aとなった。このとき,抵抗R [Ω]の大きさとして,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 11.5
- 22.3
- 32.5
- 42.9
- 53.0
答えと解説
✓ これが正解32.5
解説
全電流82 Aから抵抗の電流は56 A、R=140/56=2.5 Ωです。
交流回路では、電流を電圧と同相の成分(有効分)と90°遅れた成分(無効分)に分けると、並列に加わる電流を足し合わせやすくなります。全体の電流の大きさは、ベクトルの合成として√(有効分²+無効分²)で求めます。
力率0.8の誘導性負荷の電流30 Aは、有効分が30×0.8=24 A、無効分が30×0.6=18 A(遅れ)です。スイッチSを閉じて並列に抵抗Rをつなぐと、Rの電流IR=140/Rは電圧と同相なので、有効分にだけ加わります。全電流82 Aの条件から(24+IR)²+18²=82²、(24+IR)²=6 724-324=6 400、24+IR=80となり、IR=56 Aです。したがってR=140/56=2.5 Ωです。
検算として、R=2.5 Ωでは有効分が24+56=80 A、無効分が18 Aで、全電流は√(80²+18²)=√6 724=82 Aとなり、条件と合います。
負荷の電流と抵抗の電流は位相が違うので、大きさをそのまま足し引きせず、有効分と無効分に分けて合成するのが要点です。
ほかの選択肢の解説
- 11.5:R=1.5 Ωでは抵抗の電流が140/1.5≒93.3 A、有効分は約117 Aとなり、全電流は約119 Aです。条件の82 Aより大きすぎます。
- 22.3:R=2.3 Ωでは抵抗の電流が約60.9 A、有効分が約84.9 Aで、全電流は約86.8 Aになります。82 Aより大きく、条件を満たしません。
- 42.9:R=2.9 Ωとすると抵抗の電流は約48.3 A、有効分は約72.3 Aで、全電流は約74.5 Aにとどまります。82 Aには届きません。
- 53.0:R=3.0 Ωでは抵抗の電流が約46.7 A、有効分が約70.7 Aとなり、全電流は約72.9 Aです。82 Aより小さく、条件と合いません。
出典:令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問9(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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