令和6年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問17(a)
理論
Δ結線に関する問題
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(選択問題)
図1の端子a-d間の合成静電容量について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 端子b-c-d間は図2のようにΔ結線で接続されている。これを図3のようにY結線に変換したとき,電気的に等価となるコンデンサCの値[μF]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 11.0
- 22.0
- 34.5
- 46.0
- 59.0
答えと解説
✓ これが正解59.0
解説
平衡Δ-Y変換で静電容量は3倍になり、C=3×3=9.0 μFです。
Δ-Y変換は、インピーダンスで考えると分かりやすくなります。三つの辺が等しい平衡のΔ結線を等価なY結線に変換すると、1相のインピーダンスはΔの1/3になります。コンデンサのインピーダンスは1/(ωC)で静電容量に反比例するので、インピーダンスが1/3になることは静電容量が3倍になることにあたります。したがってC=3×3=9.0 μFです。
別の方法で検算します。二つの端子の間の合成静電容量を、残りの端子を開いた状態で比べます。Δ結線で端子b-c間を見ると、直接つながる3 μFと、b-d-cを回る3 μFと3 μFの直列(1.5 μF)が並列なので、3+1.5=4.5 μFです。Y結線ではb-c間はCとCの直列なのでC/2で、C/2=4.5からC=9.0 μFとなり、同じ値に着きます。
抵抗やインダクタンスの平衡Δ-Y変換では値が1/3、コンデンサでは静電容量が3倍、と向きが逆になる点を押さえておきます。
ほかの選択肢の解説
- 11.0:1.0 μFは、Δの3 μFを抵抗と同じように1/3にした値です。コンデンサはインピーダンスが静電容量に反比例するので、インピーダンスを1/3にするには静電容量を3倍にする必要があります。
- 22.0:2.0 μFとすると、Y結線の端子b-c間の容量はC/2=1.0 μFとなり、Δ結線のb-c間の4.5 μFと一致しません。端子間の容量が等しくなるのはC=9.0 μFのときで、2.0 μFでは電気的に等価になりません。
- 34.5:4.5 μFは、Δ結線で端子b-c間を見たときの合成静電容量です。Y結線ではb-c間はCが2個直列になるので、Cはその2倍の9.0 μFでなければなりません。
- 46.0:6.0 μFとすると、Y結線の端子間の容量はC/2=3.0 μFとなり、Δ結線の端子間の4.5 μFと合いません。Δの3 μFを2倍した値にあたりますが、平衡Δ-Y変換の係数は3です。
出典:令和6年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問17(a)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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