令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問17
情報セキュリティ
CPSに関する問題
公開鍵基盤におけるCPS(Certification Practice Statement)に該当するものはどれか。
- ア認証局が発行するデジタル証明書の所有者が策定したセキュリティ宣言
- イ認証局でのデジタル証明書発行手続を代行する事業者が策定したセキュリティ宣言
- ウ認証局の認証業務の運用などに関する詳細を規定した文書
- エ認証局を監査する第三者機関の運用などに関する詳細を規定した文書
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✓ これが正解ウ認証局の認証業務の運用などに関する詳細を規定した文書
解説
CPSは、認証局の認証業務の運用などの詳細を定めた文書です。
公開鍵基盤(PKI)では、認証局がデジタル証明書を発行し、その証明書の信頼性を支えます。CPS(Certification Practice Statement)は、認証局が自らの認証業務をどのように運用するかを詳しく定めた文書で、証明書の発行や失効の手続、本人確認の方法、設備や鍵の管理などが書かれます。証明書を使う側は、この文書を見て、その認証局がどの程度厳格に運用されているかを判断できます。つまり作成するのは認証局自身であり、内容は認証業務の運用の規定です。作成者が誰か、何について定めた文書かの二点を押さえると、他の記述との違いがはっきりします。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア認証局が発行するデジタル証明書の所有者が…:証明書の所有者が策定したセキュリティ宣言は、証明書を受け取って使う側の文書です。認証局が自らの業務の運用を定める文書ではないため、誰が作るかという点で食い違っています。
- イ認証局でのデジタル証明書発行手続を代行す…:発行手続を代行する事業者の宣言は、認証局の窓口の業務を担う者の文書にすぎません。認証局そのものの認証業務の運用を詳しく定めたものとは、作成者も対象とする範囲も異なります。
- エ認証局を監査する第三者機関の運用などに関…:認証局を監査する第三者機関の運用規定は、監査する側の業務を定めた文書です。監査を受ける認証局の認証業務について定めたものではないので、CPSの説明にはなりません。
この問題の用語
- 認証局デジタル証明書を発行し、必要になれば失効させる組織。この組織を信じられることが、証明書を信じられる土台になります。
- PKI公開鍵が誰のものかを証明書で保証する仕組み全体のことです。認証局が証明書を発行し、無効になった証明書の一覧も公開します。
- 公開鍵基盤鍵と証明書を発行し、期限切れや失効まで面倒を見る仕組み全体。証明書を信じてよい根拠は、この土台があることです。
- デジタル証明書公開鍵がその持ち主のものだと、第三者が保証する電子の書類(古い表記はディジタル証明書)。受け取った鍵が偽物でないかを確かめるために使います。
- 認証業務電子署名の利用者が本人であることを証明する業務のこと。国が運営する認証局に限られず、民間の事業者も行うことができます。
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問17
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問17:CPSに関する問題(認証局)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問17:デジタル署名に関する問題(デジタル証明書)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問19:CPSに関する問題(公開鍵基盤)
- 平成26年度 春期 午前Ⅱ 問18:SSLに関する記述(デジタル証明書)
- 平成24年度 春期 午前Ⅱ 問14:電子署名法に規定されているもの(認証業務)
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