令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問1
内部統制
ITガバナンスに関する問題
システム管理基準(平成30年)において,ITガバナンスにおける説明として採用されているものはどれか。
- アEDMモデル
- イOODAループ
- ウPDCAサイクル
- エSDCAサイクル
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✓ これが正解アEDMモデル
解説
システム管理基準(平成30年)は、ITガバナンスをEDMモデルで説明しています。
設問が引くシステム管理基準(平成30年)は、ITガバナンスを経営陣が担う活動として整理し、その説明にEDMモデルを採用しています。EDMは評価(Evaluate)、指示(Direct)、モニタ(Monitor)の頭文字で、経営陣が現状と将来を評価し、方針や計画の実行を指示し、その達成状況をモニタするという循環を表します。これはITガバナンスの国際規格ISO/IEC 38500を日本語化したJIS Q 38500と同じ枠組みです。見分ける軸は、誰の活動を描くモデルかという点です。経営陣による統治を表すのがEDMで、現場の管理活動を改善していく循環とは役割が違います。統治は評価・指示・モニタの三つ、と動詞の組で覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イOODAループ:OODAループは、観察(Observe)、情勢判断(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)を素早く回す意思決定の考え方です。変化への即応を重視する枠組みで、同基準がITガバナンスの説明に用いたモデルではありません。
- ウPDCAサイクル:PDCAサイクルは、計画・実行・評価・改善を繰り返して業務やマネジメントの質を高めていく循環です。現場の管理活動を継続的に良くする考え方として広く使われますが、経営陣による統治を表すモデルとして採られたものではありません。
- エSDCAサイクル:SDCAサイクルは、標準化(Standardize)・実行・評価・処置を回し、定めた標準を維持して定着させるための循環です。業務の水準を保つ管理の考え方であり、ITガバナンスを説明するモデルとして同基準が採用したものではありません。
この問題の用語
- ITガバナンス組織が情報システムをうまく使えるように、経営者が方向づけと監視を行う仕組みです。情報セキュリティガバナンスとは範囲が重複する場合があります。
- PDCA計画、実行、点検、処置の四つを繰り返して改善を続ける進め方です。最後の処置は、仕組みや成果を継続的に改善する手を打つ段階です。
出典:令和3年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問1
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問4:ガバナンスに関する問題(PDCA)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問8:ITガバナンスに関する問題(ITガバナンス)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問10:システム監査基準に関する問題(PDCA)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問3:ITガバナンスに関する問題(ITガバナンス)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問6:システム管理基準に関する問題(ITガバナンス)
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