令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問10
内部統制
ITに係る全般統制に該当するもの
ITの統制活動のうち,ITに係る全般統制に該当するものはどれか。
- ア出力情報の受渡し,配布を管理する受渡簿の作成
- イデータを検証するコントロールトータルの組込み
- ウ入力画面における商品コードの実在性チェック
- エプログラム作成における上位者によるロジックのレビュー
答えと解説を見る
✓ これが正解エプログラム作成における上位者によるロジックのレビュー
解説
プログラム作成時の上位者によるロジックのレビューは、全般統制です。
ITの統制は、ITに係る全般統制と業務処理統制に分けて考えます。業務処理統制は、個々の業務処理の中で入力・処理・出力が正しく行われることを確かめる統制です。全般統制は、それらが有効に働く環境を支える統制で、システムの開発・保守、運用・管理、アクセス管理などが含まれます。プログラムを作るときに上位者がロジックをレビューするのは、開発・保守の工程を管理する統制なので、全般統制に該当します。他の三つは、出力の受渡し、処理結果の検証、入力値の確認と、どれも個別の業務データの流れの中に組み込まれた統制です。統制が業務データの流れの中にあるか、それを支える仕組みの側にあるかで判断します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア出力情報の受渡し,配布を管理する受渡簿の…:出力情報の受渡簿を作って配布を管理するのは、特定の業務で作られた出力が正しい相手に渡ったかを確かめる統制です。業務処理の出力の段階に組み込まれているので、業務処理統制に分類されます。
- イデータを検証するコントロールトータルの組…:コントロールトータルは、処理の前後で件数や金額の合計を突き合わせ、データの欠落や重複を見つける仕組みです。個々の業務処理の正確性を確かめるもので、業務処理統制にあたります。
- ウ入力画面における商品コードの実在性チェッ…:入力画面で商品コードが実在するかを確かめるのは、入力されたデータの正しさをその場で確認する仕組みです。入力の段階の統制なので、全般統制ではなく業務処理統制に含まれます。
この問題の用語
- 業務処理統制個々の業務の処理が正しく行われるよう、中に組み込む統制です。入力した値と原票を突き合わせる手続が、その一例です。
- コントロールトータル受け渡すデータの金額や件数の合計値のことです。送る側と受け取る側で突き合わせると、抜けや誤りを見つけられます。
- 統制活動経営者の指示が確実に実行されるよう、業務に組み込む手続です。担当を分ける職務分掌や、処理結果の検証がこれにあたります。
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問10:全般統制に関する問題(業務処理統制)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問9:ITに係る全般統制に該当するもの(コントロールトータル)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問6:統制活動に関する問題(統制活動)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:試査に関する問題(レビュー)
- 平成24年度 春期 午前Ⅱ 問11:統制活動に関する問題(統制活動)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)