令和2年度 10月 午前 問32
ネットワーク
ターンアラウンドタイムの問題
図のようなネットワーク構成のシステムにおいて,同じメッセージ長のデータをホストコンピュータとの間で送受信した場合のターンアラウンドタイムは,端末 A では 100 ミリ秒,端末 B では 820 ミリ秒であった。上り,下りのメッセージ長は同じ長さで,ホストコンピュータでの処理時間は端末 A,端末 B のどちらから利用しても同じとするとき,端末 A からホストコンピュータへの片道の伝送時間は何ミリ秒か。ここで,ターンアラウンドタイムは,端末がデータを回線に送信し始めてから応答データを受信し終わるまでの時間とし,伝送時間は回線速度だけに依存するものとする。
〔ネットワーク構成〕
- 端末 A ── 回線速度 1 G ビット/秒 ── ホストコンピュータ
- 端末 B ── 回線速度 100 M ビット/秒 ── ホストコンピュータ
- ア10
- イ20
- ウ30
- エ40
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✓ これが正解エ40
解説
回線速度差から連立式を立てて片道の伝送時間を出します。
この設問は、二台の端末それぞれの往復の時間から、片方の片道の伝送時間だけを取り出す問題です。ですから、選び方の軸は、往復の時間を上り、処理、下りの三つに分けて式を立て、共通する処理の時間を引き算で消せるように組めるかという一点です。上りと下りの伝送時間は、メッセージの長さも回線の性質も変わらないので、それぞれの端末で二倍に相当します。処理の時間は二台で同じと決められています。この二つを踏まえると、二本の式の差から処理の時間が消え、伝送時間の差だけが残ります。さらに、回線の速さが十倍違えば、同じ長さのメッセージを送るのに要する時間は十分の一になるので、片方の伝送時間はもう片方の十倍という関係が成り立ちます。この二つの式を組み合わせれば、値は一つに定まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア10:十ミリ秒とすると、往復の百から処理時間が八十ミリ秒と決まり、遅い側の伝送時間は三百七十ミリ秒が要求されます。速度比の十倍という関係を満たさないので、この値には落ち着きません。
- イ20:二十ミリ秒とすると、往復の百から処理時間が六十ミリ秒、遅い側の伝送時間は三百八十ミリ秒が要求されます。速度比の十倍からずれており、二つの式を同時に満たしません。
- ウ30:三十ミリ秒とすると、往復の百から処理時間が四十ミリ秒、遅い側の伝送時間は三百九十ミリ秒が要求されます。速度比の十倍である三百ミリ秒を超えてしまい、二本の式を同時に満たす値になりません。
この問題の用語
- ターンアラウンドタイム要求を出してから、処理結果がすべて出終わるまでの時間です。最初の応答が出始めるまでを指すレスポンスタイムとは別です。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問32
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問15:ジョブBのターンアラウンドタイム(ターンアラウンドタイム)
- 令和3年度 春期 午前 問16:ターンアラウンドタイムの問題(ターンアラウンドタイム)
- 平成24年度 春期 午前 問18:スループットの説明(ターンアラウンドタイム)
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