平成27年度 春期 午前 問33
ネットワーク
CSMA/CD方式に関する記述
CSMA/CD 方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア衝突発生時の再送動作によって,衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
- イ送信要求が発生したステーションは,共通伝送路の搬送波を検出してからデータを送信するので,データ送出後の衝突は発生しない。
- ウハブによって複数のステーションが分岐接続されている構成では,衝突の検出ができないので,この方式は使用できない。
- エフレームとしては任意長のビットが直列に送出されるので,フレーム長がオクテットの整数倍である必要はない。
答えと解説を見る
✓ これが正解ア衝突発生時の再送動作によって,衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
解説
衝突が増えるほど待ち時間が増え、流れる量が減ります。
設問は、CSMA/CD方式に関する記述のうち適切なものを選ばせています。この名前を三つに割ると、四つの記述が一斉に片づきます。CSは伝送路の搬送波を聴くこと、MAは皆で一本の伝送路を分け合うこと、CDは衝突を見つけることです。つまり、空いていたら送り、ぶつかったら待って送り直す、という取り決めです。ぶつかったとき、送っていた双方はいったん送信をやめ、乱数で決めた時間だけ待ってから送り直します。待っているあいだ、伝送路には本来のデータが流れていません。ですから混み合うほど衝突が増え、待つ時間も増え、実際に流れる量は減っていきます。これが、衝突の頻度が増すとスループットが下がるという記述が適切である理由です。見分ける軸は一つに絞れます。名前にCDが入っている理由を否定していないか、という点です。この方式は送り始めた後にもぶつかることを前提にしており、だからこそ衝突を見つける仕組みを名前に持っています。利用率が上がるほど性能が落ちる方式である、という一行で覚えておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ送信要求が発生したステーションは,共通伝…:搬送波を確かめてから送るという前半は正しいのですが、信号が伝送路を伝わるには時間がかかります。一方が送り始めた信号がまだ届いていないあいだに、他方は空いていると見て送り始めてしまいます。名前に衝突検出が入っているのは、そのためです。
- ウハブによって複数のステーションが分岐接続…:リピータハブは受けた信号を全ての口へ流すだけの機器で、中身は一本の共有線と変わりません。見た目が星形でも電気的には一本ですから、ぶつかることも、それを見つけることもできます。形だけで判断すると外します。
- エフレームとしては任意長のビットが直列に送…:ビットが直列に送り出されるという前半が正しいので通しやすい記述です。しかしイーサネットのフレームは、オクテットすなわち8ビットを一区切りとする単位で組み立てる決まりがあります。流れ方と長さの単位は別の話です。
出典:平成27年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問33
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)