平成24年度 春期 午前 問77
企業活動
財務指標に関する問題
表はある会社の前年度と当年度の財務諸表上の数値を表したものである。両年度とも売上高は 4,000 万円であった。前年度に比べ当年度に向上した財務指標はどれか。
〔表〕財務諸表上の数値 単位 万円
前年度 当年度 流動資産 1,100 900 固定資産 500 800 流動負債 700 800 固定負債 500 300 純資産 400 600
- ア固定比率
- イ自己資本比率
- ウ総資本回転率
- エ流動比率
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✓ これが正解イ自己資本比率
解説
自己資本比率だけが向上しています。
この設問は、前年度と当年度の財務諸表上の数値から、当年度に向上した財務指標を選ぶものです。見分けの軸は、その指標が上がって良いのか下がって良いのか、という一点になります。まず総資産を出します。前年度は流動資産 1,100 と固定資産 500 で 1,600、当年度は 900 と 800 で 1,700 です。負債と純資産の合計と一致するかを確かめると、前年度は 700 + 500 + 400 で 1,600、当年度は 800 + 300 + 600 で 1,700 となり、どちらも合います。次に自己資本比率を出します。自己資本を総資産で割る式ですから、前年度は 400 ÷ 1,600 で 25%、当年度は 600 ÷ 1,700 でおよそ 35.3% です。この指標は、返済の不要な資金が全体に占める割合を表しますので、上がったことがそのまま向上に当たります。実際、固定負債は 500 から 300 へ減り、純資産は 400 から 600 へ増えています。財務指標を比べるときは、式を書き、両年度で値を出し、上がって良い指標かどうかを確かめる。この 3 手を踏めば迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア固定比率:固定資産を自己資本で割る指標で、前年度は 500 ÷ 400 で 125%、当年度は 800 ÷ 600 でおよそ 133% です。低いほど良い指標が上がっていますから、これは悪化したことを意味します。
- ウ総資本回転率:売上高を総資本で割る指標です。売上高は両年度とも 4,000 で同じですから、4,000 ÷ 1,600 の 2.5 回から 4,000 ÷ 1,700 のおよそ 2.35 回へ下がり、資産を使う効率が落ちています。
- エ流動比率:流動資産を流動負債で割る指標で、前年度は 1,100 ÷ 700 でおよそ 157%、当年度は 900 ÷ 800 でおよそ 113% です。短期の支払に対する余裕が減っており、向上したとは言えません。
この問題の用語
- 財務諸表会社のお金の状況をまとめて、外部に示すための書類のことです。損益計算書や貸借対照表、製造原価明細書などが含まれます。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問77
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