平成24年度 春期 午前 問18
システム構成要素
スループットの説明
スループットの説明として,適切なものはどれか。
- アジョブがシステムに投入されてからその結果が完全に得られるまでの経過時間のことであり,入出力の速度やオーバヘッド時間などに影響される。
- イジョブの稼働率のことであり,“ジョブの稼働時間÷運用時間”で求められる。
- ウジョブの同時実行可能数のことであり,使用されるシステムの資源によって上限が決まる。
- エ単位時間当たりのジョブの処理件数のことであり,スプーリングはスループットの向上に役立つ。
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✓ これが正解エ単位時間当たりのジョブの処理件数のことであり,スプーリングはスループットの向上に役立つ。
解説
単位時間当たりの処理件数がスループットです。
システムの性能を表す指標は、どれだけの量をこなせるかを件数で測るものと、一件がどれだけ待たされるかを時間で測るものに分けられます。スループットは前者で、単位時間当たりに処理できるジョブの件数を指します。あわせて挙げられているスプーリングは、印刷のような遅い入出力をいったん補助記憶にためておき、処理装置がその完了を待たずに次の仕事へ移れるようにする仕組みです。待たされる時間が減る分だけ同じ時間により多くのジョブを流せますので、件数を増やす方向に働きます。なお、一件のジョブが完全に終わるまでのターンアラウンドタイムは、ためる分だけかえって延びることがあります。件数の指標と時間の指標は同時に良くなるとは限らない、という点もあわせて押さえておくと役に立ちます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アジョブがシステムに投入されてからその結果…:ジョブを投入してから結果が完全に得られるまでの経過時間についての説明です。測っているのは件数ではなく時間ですので、単位時間当たりの処理量を表す指標とは別のものです。
- イジョブの稼働率のことであり,“ジョブの稼…:稼働していた時間を運用時間で割った値、すなわち稼働率についての説明です。どれだけの割合で動いていたかを表す指標であり、処理した件数を表すものではありません。
- ウジョブの同時実行可能数のことであり,使用…:同時に実行できるジョブの数についての説明です。使えるシステム資源によって上限が決まる同時実行の度合いを指しており、単位時間にいくつ処理できたかという量とは別の見方です。
この問題の用語
- ターンアラウンドタイム要求を出してから、処理結果がすべて出終わるまでの時間です。最初の応答が出始めるまでを指すレスポンスタイムとは別です。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
出典:平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問15:ジョブBのターンアラウンドタイム(ターンアラウンドタイム)
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(稼働率)
- 令和3年度 春期 午前 問16:ターンアラウンドタイムの問題(ターンアラウンドタイム)
- 令和2年度 10月 午前 問32:ターンアラウンドタイムの問題(ターンアラウンドタイム)
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