平成30年度 秋期 午前 問71
ビジネスインダストリ
“自律化”の段階に達している例
IoT がもたらす効果を“監視”,“制御”,“最適化”,“自律化”の 4 段階に分類すると,IoT によって工場の機械の監視や制御などを行っているシステムにおいて,“自律化”の段階に達している例はどれか。
- ア機械に対して,保守員が遠隔地の保守センタからインターネットを経由して,機器の電源のオン・オフなどの操作命令を送信する。
- イ機械の温度や振動データをセンサで集めて,インターネットを経由してクラウドシステム上のサーバに蓄積する。
- ウクラウドサービスを介して,機械同士が互いの状態を常時監視・分析し,人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
- エクラウドシステム上に常時収集されている機械の稼働情報を基に,機械の故障検知時に,保守員が故障部位を分析して特定する。
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✓ これが正解ウクラウドサービスを介して,機械同士が互いの状態を常時監視・分析し,人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
解説
人手を介さず機械が判断して動く段階です。
四つの段階のうち、いちばん上の段に当たる例を選ぶ問いです。四つの段は、人がどこまで関わるかという一本の軸で並んでいます。データを集めて見るだけの監視、人が指示して動かす制御、集めたデータから良い条件を見つけて人が調整する最適化、そして機械が自分で判断して動く自律化です。段が上がるほど人の手が減りますから、記述の中に人が何回出てくるかを数えるのが早道になります。自律化の段では、機械どうしが互いの状態を見ながら、与えられた目標に合わせて自分たちで動きをそろえます。人手を介すことなく協調動作を自動で行う、という一句がその印です。上の段が下の段を含んでいることも押さえておきましょう。機械が自分で判断するには、互いの状態が見えていること、目標が与えられていること、実際に動かす手立てがあることの三つが必要です。つまり監視と制御ができていて初めて自律化が成り立ちます。見分けの軸は、その文の主語が人か機械かという一点です。記述の長さや語の難しさは段の高さとは関係がありませんので、語感で選ばないようにしてください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア機械に対して,保守員が遠隔地の保守センタ…:保守員が遠隔地の保守センタから、機器の電源のオン・オフなどの操作命令を送るという例です。命令を出しているのは人ですから、人が指示して動かす段にとどまります。
- イ機械の温度や振動データをセンサで集めて,…:機械の温度や振動のデータをセンサで集め、サーバに蓄積するという例です。集めてためるだけで、その後に何かを動かす働きがありません。四つの段のいちばん手前に当たります。
- エクラウドシステム上に常時収集されている機…:常時収集されている稼働情報を基に、故障の検知時に保守員が故障部位を分析して特定するという例です。分析が入って高度に見えますが、判断しているのは人のままです。
この問題の用語
- 監視機器や利用者の動きを継続して見て、記録に残しておくこと。稼働状況や性能を見張り、異常に早く気づいて対応するために行います。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- クラウドサービス自社で設備を持たず、事業者が用意したものをネットワーク越しに借りて使う形。借りる範囲によって、SaaS、PaaS、IaaSなどに分かれます。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問71
同じ用語が出る問題
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