平成21年度 秋期 午前 問78
法務
利用権限をもたない第三者が,他人の ID やパスワードを使ってネットワークに接続されたコンピュータを利用可能にする行為及びその助長行為を処罰の対象にしている法律はどれか。
- ア刑法
- イ通信傍受法
- ウ電気通信事業法
- エ不正アクセス禁止法
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✓ これが正解エ不正アクセス禁止法
解説
他人のIDでネットの機器を勝手に使う行いを罰する法律です。
設問は、他人のIDやパスワードを使ってネットにつながった機器を使えるようにしてしまう行いや、それを助ける行いを、直接処罰するための法律を問うています。この場面をそのまま罰の対象として書いた法律が不正アクセス禁止法で、名称の中に不正なアクセスを禁止する、という趣旨を掲げるものです。設問の文で挙げられている二つの点、つまり、権限のない第三者が他人のIDで機器を使えるようにすることと、その助長を、どちらも同じ枠の中でとらえて罰する構造になっています。他の法律にも、部分的に触れる条文があるかどうかとは別の話であり、この場面そのものを名指しで扱う法律は、名称の中にその趣旨が入っている一本に絞られます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア刑法:刑法だと述べています。刑法は財産や身体などに対する罪を広く扱う一般の法律で、他人のIDで機器を使えるようにする行いを名指しで罰の対象として書いた条文は持たず、この場面を直接扱う法律ではありません。
- イ通信傍受法:通信傍受法だと述べています。この法律は、犯罪の捜査のために通信の内容を聴き取る手続きの、要件や令状の扱いを定めるものであり、他人のIDでネットの機器を使う行いを罰の対象として扱う法律ではありません。
- ウ電気通信事業法:電気通信事業法だと述べています。この法律は電気通信の事業を営むための枠組みや監督を定めた業法にあたるもので、個々の第三者による不正な利用を直接処罰の対象として書いた法律ではありません。
この問題の用語
- 不正アクセス禁止法不正アクセスと、その手助けや、他人の識別符号(IDやパスワード)を不正に手に入れる行為を禁じた法律。入り込む前の行為も対象に含みます。
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。他人に知られた時点で、本人確認の役目を果たさなくなります。
- 刑法犯罪と刑罰を定めた法律のこと。Webページの改ざんによる業務妨害や、虚偽の情報で不正送金させる行為もこの法律で罰せられます。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問78
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問38:サイドチャネル攻撃に関する問題(パスワード)
- 令和4年度 春期 午前 問78:不正アクセス禁止法に関する問題(不正アクセス禁止法)
- 令和3年度 秋期 午前 問78:マルウェアに関する問題(刑法)
- 平成30年度 春期 午前 問79(刑法)
- 平成29年度 春期 午前 問79(不正アクセス禁止法)
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