令和8年度 北海道 午前 問41
主な医薬品とその作用
痔瘻に関する問題
痔、痔疾用薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 痔瘻は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に「切れ痔」と呼ばれる。
b 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を生じることはない。
c リドカイン塩酸塩は、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。
d 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して、ビタミンEが配合されている場合がある。
- 1(a、b)
- 2(a、d)
- 3(b、c)
- 4(c、d)
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✓ これが正解4(c、d)
解説
c・dが正。切れ痔は裂肛で、外用薬でも全身的な影響がある
手引き第3章の痔の薬の項にある、痔の種類と痔疾用薬の配合成分の知識で判断します。
aは誤りです。肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態で、一般に切れ痔(又は裂け痔)と呼ばれるのは裂肛です。痔瘻は、肛門内部にある肛門腺窩という小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態です。bも誤りです。外用痔疾用薬は局所に適用されるものですが、坐剤や注入軟膏では成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります。cは正しく、リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分で、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断し、痔に伴う痛みや痒みを和らげます。dも正しく、肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合があります。
正しいのはcとdなので、その組み合わせが正解です。いぼ痔は痔核、切れ痔は裂肛、痔瘻は化膿、と三つの痔の呼び名を対応させて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):a もb も誤りです。切れ痔と呼ばれるのは裂肛で、痔瘻は化膿を伴う別の状態です。外用痔疾用薬も、坐剤などでは成分が吸収されて全身的な影響を生じ得ます。
- 2(a、d):d は正しいものの、a は誤りです。肛門の出口付近の上皮の傷で切れ痔と呼ばれるのは裂肛で、痔瘻は肛門腺窩に炎症や化膿が生じた状態です。
- 3(b、c):c は正しいものの、b は誤りです。坐剤や注入軟膏では成分の一部が直腸の粘膜から吸収されて血流に入りやすいため、外用であっても全身的な影響が起こり得ます。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問41(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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