令和8年度 北海道 午前 問25
主な医薬品とその作用
カフェインに関する問題
眠気を防ぐ薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達する。
b カフェインは、副作用として振戦、めまい、不安、不眠、頭痛等を生じることがある。
c カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収促進作用がある。
d カフェインは乳汁中に移行しないことから、授乳中の女性でも摂取量を気にせず摂取できる。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
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✓ これが正解1(a、b)
解説
a・bが正。ナトリウムの再吸収は抑制し、乳汁にも移行する
手引き第3章の眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)の項にある、カフェインの作用と注意点の知識で判断します。
aは正しく、吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門(母体の血液から胎児へ物質が移るのを制限する仕組み)を通過して胎児に到達することが知られています。bも正しく、カフェインの副作用として、振戦(震え)、めまい、不安、不眠、頭痛等を生じることがあります。cは誤りです。カフェインには、眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収を抑制する作用があり、その結果、尿量が増加する(利尿作用)とされます。再吸収を促進するとする点が逆です。dも誤りです。カフェインは乳汁中に移行するため、授乳中の女性では、乳児の体内でカフェインが蓄積して頻脈や不眠等を引き起こすおそれがあり、総摂取量が継続して多くならないよう注意が必要です。
正しいのはaとbなので、その組み合わせが正解です。カフェインは胎盤も乳汁も通り、利尿作用は再吸収の抑制による、と三点を覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2(a、c):a は正しいものの、c は誤りです。カフェインは腎臓でのナトリウムイオンの再吸収を抑えて尿量を増やす作用をもち、再吸収を促すわけではありません。
- 3(b、d):b の判定は合っていますが、d を正しいと扱った点がずれています。カフェインは母乳にも移るので、授乳中の人は一日にとる量の合計が多くなり過ぎないよう気を付ける必要があります。
- 4(c、d):c もd も誤りです。腎臓でのナトリウムイオンの再吸収は抑制される方向に働き、またカフェインは乳汁中にも移行します。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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