令和7年度 北海道 午後 問15
人体の働きと医薬品
偽アルドステロン症に関する問題
偽アルドステロン症に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
偽アルドステロン症とは、体内に( a )と水が貯留し、体から( b )が失われることによって生じる病態である。( c )からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらずこのような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれている。
- 1a=ナトリウム b=カリウム c=副腎皮質
- 2a=カリウム b=カルシウム c=副腎髄質
- 3a=ナトリウム b=カリウム c=副腎髄質
- 4a=カリウム b=ナトリウム c=副腎髄質
- 5a=ナトリウム b=カルシウム c=副腎皮質
答えと解説を見る
✓ これが正解1a=ナトリウム b=カリウム c=副腎皮質
解説
aはナトリウム、bはカリウム、cは副腎皮質が入ります。
偽アルドステロン症は、手引きの第2章(症状からみた主な副作用)で全身的に現れる副作用の一つとして扱われます。アルドステロンというホルモンの働きと、それがどこで作られるかが分かれば空欄が埋まります。
aにはナトリウムが入ります。偽アルドステロン症は、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、bの体からカリウムが失われることによって生じる病態です。アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留させ、カリウムの排泄を促すホルモンなので、その働きが過剰になったのと同じ状態になります。cには副腎皮質が入ります。アルドステロンは副腎皮質で産生される副腎皮質ホルモンの一つで、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず同じような状態になることから、偽アルドステロン症と呼ばれます。副腎髄質で作られるのはアドレナリンやノルアドレナリンです。カルシウムはこの病態の説明には出てきません。
したがって、ナトリウム・カリウム・副腎皮質の組み合わせが正解です。ためるのはナトリウムと水、失うのはカリウム、出どころは皮質、と三つをセットで覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2a=カリウム b=カルシウム c=副腎髄質:ためるものと失うものの両方が違い、出どころも違います。この病態でたまるのは塩分のもとのナトリウムで、失われるのはカリウムです。また、アルドステロンを出すのは髄質ではなく皮質です。
- 3a=ナトリウム b=カリウム c=副腎髄質:a・b は合っていますが、c が違います。アルドステロンを分泌するのは副腎の外側の皮質で、内側の髄質はアドレナリンなどを出す部分です。
- 4a=カリウム b=ナトリウム c=副腎髄質:ナトリウムとカリウムが入れ替わっています。体にたまるのはナトリウムと水、体から失われるのはカリウムです。c も皮質でなければなりません。
- 5a=ナトリウム b=カルシウム c=副腎皮質:a とc は合っていますが、b が違います。体から失われるのはカリウムで、カルシウムが失われるという説明は偽アルドステロン症には当てはまりません。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問15(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)