令和3年度 北海道 午後 問79
人体の働きと医薬品
以下の薬の体内での働きに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する( a )、酵素、( b )などの( c )と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
- 1a=受容体 b=トランスポーター c=イオン
- 2a=受容体 b=複合体 c=イオン
- 3a=受容体 b=トランスポーター c=タンパク質
- 4a=細胞膜 b=複合体 c=タンパク質
- 5a=細胞膜 b=トランスポーター c=タンパク質
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✓ これが正解3a=受容体 b=トランスポーター c=タンパク質
解説
a=受容体、b=トランスポーター、c=タンパク質の組み合わせ
手引き第2章の薬が働く仕組み(薬の体内での働き)の文で判断する穴埋めです。循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用しますが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現します。
aには受容体が入ります。受容体は細胞の表面や内部にあって特定の物質を受け取り、細胞の働きを切り替える部分です。細胞膜は細胞を包む膜そのものの名前で、有効成分が結合する標的の名前として並べる語ではありません。bにはトランスポーターが入ります。トランスポーターは細胞膜を通して物質を運ぶ役目をもつ分子です。複合体はいくつかの物質が結びついたものを指す一般的な言葉で、ここでの標的の例には当たりません。cにはタンパク質が入ります。受容体、酵素、トランスポーターはいずれもタンパク質であり、それらをまとめる語としてタンパク質が当てはまります。イオンは電荷をもつ原子や分子で、受容体や酵素をまとめる語にはなりません。
したがって、受容体・トランスポーター・タンパク質の組み合わせが正解です。受容体・酵素・トランスポーターはいずれもタンパク質、と3つをまとめて覚えておくと空欄を埋めやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1a=受容体 b=トランスポーター c=イオン:a・bは合っていますが、cをイオンとしている点が違います。受容体や酵素、トランスポーターをまとめる語はタンパク質で、電荷をもつ粒子であるイオンではありません。
- 2a=受容体 b=複合体 c=イオン:aは合っていますが、bの複合体とcのイオンが当てはまりません。物質を運ぶ分子はトランスポーターで、三つの標的をまとめる語はタンパク質です。
- 4a=細胞膜 b=複合体 c=タンパク質:cは合っていますが、aの細胞膜とbの複合体が誤りです。有効成分が結合する標的として並ぶのは受容体とトランスポーターで、膜そのものや一般的な結合体ではありません。
- 5a=細胞膜 b=トランスポーター c=タンパク質:b・cは合っていますが、aを細胞膜としている点が違います。有効成分が結合して細胞の働きを切り替える標的は受容体であり、細胞を包む膜の名前は入りません。
出典:令和3年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問79(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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