平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問15
システム監査
システム監査の要点
システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対する受入れテストの適切性を確かめるシステム監査の要点はどれか。
- ア委託者が作成した受入れテスト計画書に従って,受託者が成果物に対して受入れテストを実施していること
- イ受託者が成果物と一緒に受入れテスト計画書を納品していること
- ウ受託者から納品された成果物に対して,委託者が受入れテストを実施していること
- エ受託者から納品された成果物に対して,監査人が受入れテスト計画を策定していること
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✓ これが正解ウ受託者から納品された成果物に対して,委託者が受入れテストを実施していること
解説
受入れテストは、委託者が納品された成果物に対して自ら実施します。
受入れテストは、納品された成果物が要求どおりにできているかを、受け取る側が確かめて受け入れるかどうかを判断するテストです。見分ける軸は、誰がテストを実施するかです。システム開発を外部に委託した場合でも、成果物を受け入れて使うのは委託者なので、委託者自身が計画を立てて受入れテストを実施し、要求を満たしていることを確かめなければなりません。システム監査ではこの点を確かめることが要点になります。作った側ではなく受け取る側が確かめる、と覚えると選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア委託者が作成した受入れテスト計画書に従っ…:受入れテストの計画書を委託者が作っていても、テストを実施しているのが受託者では、作った側が自分の成果物を確かめていることになります。受け取る側が自ら確かめるという受入れテストの趣旨に合いません。
- イ受託者が成果物と一緒に受入れテスト計画書…:受託者が成果物と一緒に受入れテスト計画書を納品していても、それだけでは委託者の要求に基づいてテストされたことになりません。計画は受け取る側の委託者が立てて、実施するものです。
- エ受託者から納品された成果物に対して,監査…:受入れテストの計画を立てるのは委託者の役割で、監査人ではありません。監査人は独立した立場で受入れテストの適切性を確かめる側であり、自ら計画を策定すると監査対象の業務を担うことになってしまいます。
この問題の用語
- 受入れテスト発注した側が、頼んだとおりに出来ているかを確かめる最後の試験です。合格すれば引き取り、本番の業務で使い始めることになります。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
出典:平成23年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問15
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問14:システム監査基準の説明(監査人)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問14:監査報告書に記載すべきもの(監査人)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問15:システム監査に関する問題(システム監査)
- 平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問14:情報セキュリティ管理基準の問題(システム監査)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問17:請負契約に関する問題(委託先)
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