第38回 問題3
医学概論
ホルモンに関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1インスリンは血糖値を上げる。
- 2アドレナリンは心拍数を下げる。
- 3アルドステロンは血圧を下げる。
- 4バソプレシンは尿の生成を促す。
- 5エリスロポエチンは赤血球数を増加させる。
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✓ これが正解5エリスロポエチンは赤血球数を増加させる。
解説
エリスロポエチンは主に腎臓で作られ、赤血球を増やす働きをもちます。
ホルモンは内分泌腺などから血液中に分泌され、離れた臓器に作用して体の状態を一定に保つ働きをします。この問は、代表的なホルモンが血糖・心拍数・血圧・尿量・赤血球を、それぞれどちらの向きに動かすかで判断します。
エリスロポエチンは主に腎臓で作られ、骨髄に働きかけて赤血球の産生を促します。体が酸素不足の状態になると分泌が増えます。腎臓の働きが低下するとこのホルモンが減り、腎性貧血の原因になることも知られています。したがって、エリスロポエチンは赤血球数を増加させるという記述が正しいものです。
ほかの記述は、いずれもホルモンの作用の向きが逆になっています。血糖・心拍数・血圧・尿量のそれぞれについて、そのホルモンが上げる方に働くのか下げる方に働くのかを確かめると、誤りが見つかります。
覚え方としては、ホルモン名の意味(エリスロは赤、ポエチンは作る、抗利尿は尿を抑える)と作用を結びつけると、作用の向きを取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1インスリンは血糖値を上げる。:インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、細胞へのブドウ糖の取り込みを促して血糖値を下げます。血糖値を上げるのは、グルカゴンなどのホルモンの働きです。
- 2アドレナリンは心拍数を下げる。:アドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経の働きと同じように心拍数や心臓の収縮力を高めます。緊張や運動の際に体を活動に向けるホルモンなので、心拍数を下げるのとは逆の作用です。
- 3アルドステロンは血圧を下げる。:アルドステロンは副腎皮質から分泌され、腎臓でナトリウムと水の再吸収を促し、体液量を増やして血圧を上げる方向に働きます。血圧を下げるという向きは逆です。
- 4バソプレシンは尿の生成を促す。:バソプレシンは下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンで、腎臓での水の再吸収を促して尿を濃く少なくします。尿の生成を促すのではなく、尿量を抑える働きです。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題3。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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