第36回 問題89
社会福祉調査の基礎
調査手法としての面接法に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1構造化面接では,対象者に語りたいことを自由に話してもらうことが重要である。
- 2非構造化面接では,調査者は事前に10項目以上の質問項目と質問の順番を設定し,その順番どおりに質問していく必要がある。
- 3半構造化面接では,インタビューのおおむね半分程度の時間を,質問内容や質問の順番などが詳細に決められた質問紙によって面接が進められる。
- 4面接調査では,表情や身振りといった非言語表現も重視する。
- 5グループ・インタビューの調査者は,対象者同士の会話を促さないようにする。
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✓ これが正解4面接調査では,表情や身振りといった非言語表現も重視する。
解説
面接調査では言葉だけでなく表情や身振りなどの非言語表現も重視します。
この問は、面接法の種類(構造化・半構造化・非構造化)と、面接調査ならではの特徴で判断します。面接法は、調査者が対象者と直接向き合って話を聞く方法です。質問紙を郵送する調査と違い、話している内容だけでなく、そのときの表情、声の調子、間の取り方、身振りといった非言語表現も観察できることが大きな強みです。言葉にならない迷いや感情の動きが、回答の意味を読み解く手がかりになります。
そのため、面接調査では表情や身振りといった非言語表現も重視する、という記述が適切です。記録の際も、語られた言葉と合わせて、どのような様子で語られたかを書き留めておくことが大切です。
面接の種類は、質問の内容と順番をあらかじめ細かく決めておく構造化面接、大まかな質問項目だけを決めて流れに応じて柔軟に聞く半構造化面接、テーマだけを決めて対象者に自由に語ってもらう非構造化面接に分かれます。グループ・インタビューは、参加者同士の会話や相互作用から意見を引き出す方法です。覚え方は、決めておく度合いが強い順に構造化・半構造化・非構造化と並べることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1構造化面接では,対象者に語りたいことを自…:対象者に語りたいことを自由に話してもらうのは、非構造化面接の特徴です。構造化面接は、質問の内容と順番を事前に決め、その通りに聞いていく方法です。
- 2非構造化面接では,調査者は事前に10項目…:事前に質問項目と順番を決めてその通りに質問するのは構造化面接の説明です。非構造化面接は、テーマを決めたうえで流れに沿って自由に話してもらう方法で、10項目以上といった決まりもありません。
- 3半構造化面接では,インタビューのおおむね…:半構造化面接は、大まかな質問項目をあらかじめ用意しつつ、会話の流れに合わせて順番や聞き方を柔軟に変える方法です。時間の半分を詳細な質問紙で進めるという意味ではありません。
- 5グループ・インタビューの調査者は,対象者…:グループ・インタビューは、参加者同士の会話や意見のやりとりから、個別面接では出てこない考えを引き出す方法です。調査者は対象者同士の会話をむしろ促す役割を担います。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題89。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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