第37回 問題84
社会福祉調査の基礎
面接調査において調査者が行ったことに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1構造化面接において,調査の質問項目に設定していない内容についても自由に回答するよう対象者に求めた。
- 2半構造化面接において,インタビューガイドに設定した質問の順番に従って回答するよう対象者に求めた。
- 3非構造化面接において,調査開始前に対象者がテーマを設定するよう依頼した。
- 4フォーカスグループインタビューにおいて,司会者として最初に基本的なルールを説明した。
- 5面接後の逐語録作成において,録音データを聞き取れない部分は会話の流れから想像して記述した。
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✓ これが正解4フォーカスグループインタビューにおいて,司会者として最初に基本的なルールを説明した。
解説
フォーカスグループで司会者が最初に基本的なルールを説明するのは適切です。
面接調査は、質問の内容や順番をどこまで決めておくかによって、構造化面接、半構造化面接、非構造化面接に分けられます。構造化面接は、あらかじめ決めた質問を決めた順番どおりに尋ねる方法、半構造化面接は、インタビューガイドで大まかな質問を決めておき、話の流れに応じて順番や聞き方を柔軟に変える方法、非構造化面接は、調査者が設定したテーマについて対象者に自由に語ってもらう方法です。
フォーカスグループインタビューは、共通の特性をもつ数人の対象者に集まってもらい、司会者(モデレーター)の進行のもとで、あるテーマについて話し合ってもらう方法です。メンバーどうしの発言が刺激し合うことで、個別の面接では出にくい意見が引き出されます。そのため司会者は、最初に、他の人の意見を否定しない、一人ずつ話す、話した内容を外に漏らさないといった基本的なルールを説明し、誰もが安心して発言できる場をつくります。したがって、司会者として最初に基本的なルールを説明したとする記述が最も適切です。
見分け方は、面接の種類ごとに、質問をどこまで決めておくか、誰がテーマを設定するかを整理しておくことです。あわせて、逐語録はデータそのものなので、聞き取れない部分を想像で補わないという点も押さえておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1構造化面接において,調査の質問項目に設定していない内容についても自由に回答するよう対象者に求めた。:構造化面接は、あらかじめ決めた質問項目を決めた順番で尋ね、どの対象者にも同じ条件で回答してもらう方法です。設定していない内容まで自由に答えてもらうのは、構造化面接のやり方ではありません。
- 2半構造化面接において,インタビューガイドに設定した質問の順番に従って回答するよう対象者に求めた。:半構造化面接では、インタビューガイドはあくまで目安で、対象者の話の流れに合わせて質問の順番を入れ替えたり、深掘りしたりします。決めた順番どおりに答えるよう求めるのは、この方法の柔軟さを損ないます。
- 3非構造化面接において,調査開始前に対象者がテーマを設定するよう依頼した。:非構造化面接でも、何について話を聞くかというテーマは、調査の目的に沿って調査者が設定します。調査を始める前に対象者にテーマを決めてもらうのは、調査を成り立たせる手順と合いません。
- 5面接後の逐語録作成において,録音データを聞き取れない部分は会話の流れから想像して記述した。:録音データの聞き取れない部分を会話の流れから想像して書くと、実際には語られていない内容がデータに混じり、分析の信頼性が損なわれます。聞き取れない箇所はその旨を記録しておくのが原則です。
出典:第37回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題84。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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