システム戦略・システム企画|平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問47
利用者が,インターネットを経由してサービスプロバイダのシステムに接続し,サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。
- ERP
- ✓ これが正解SaaS
- SCM
- XBRL
解説
必要な機能を必要なときに借りて使う形がSaaSです。
クラウドサービスは、事業者がどこまでを用意し、利用者がどこから手を入れるかによって層に分かれます。SaaSはその一番上の層で、すでに出来上がっているアプリケーションソフトウェアの機能を、インターネット越しに、必要な機能だけ、必要なときに使う形です。利用者は自分でサーバを構え、ソフトウェアを導入し、更新を当て続けるといった手間を負わずに済みます。使った分だけ支払う契約が多く、始めるのも止めるのも軽く済むところが持ち味です。インターネットを経由してサービスプロバイダのシステムに接続し、提供されるアプリケーションの必要な機能だけをオンラインで利用するという説明が、この形に当てはまります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ERPは、生産や販売、財務、人事といった基幹の業務の情報を一元管理し、経営資源の全体最適を図る仕組みを指す語として使われます。何をどう管理するかの考え方であって、機能を借りて使う提供の形の名前ではありません。
- SCMは、部品の調達から製造、物流、販売までの供給の流れを、企業をまたいで管理する仕組みを指す語です。対象は供給網全体の情報連携に置かれており、利用者がどう使うかという形を表す言葉ではありません。
- XBRLは、財務報告などの情報をやり取りするために、項目の意味を機械が読める形で書き表す仕様を指す語です。データの記述の取決めなので、事業者のシステムへつないで機能を使う話とは層が異なります。
この問題に関係する言葉
- SaaSできあがったアプリを、インターネット越しに必要な分だけ使う形。利用者は開発もサーバの用意もしません。
- クラウドサービス自社で設備を持たず、事業者が用意したものをネットワーク越しに借りて使う形。どこまでを事業者が守るかは契約によって分かれます。
- アプリケーションソフトウェア利用者の目的に直接こたえるソフトウェアで、表計算や会計、業務用の専用ソフトなどがあたります。機器そのものを動かす基本ソフトウェアの上で動きます。
- サービスプロバイダインターネットを通じてサービスを提供する事業者のことです。利用者は自分で設備をそろえずに、必要な機能を借りて使えます。
- ERP会計や人事、生産といった社内の業務データを一つにまとめて管理するしくみです。部門ごとにばらばらだった情報を、全社で共有できます。
- SCM原材料の調達から生産、配送、販売までの流れを企業をまたいでまとめて管理するしくみです。在庫や納期の無駄を減らせます。
- XBRL財務諸表などの報告書を、コンピュータで読み取れる形にするための記述方式です。開示された数値を、そのまま集計や比較に使えます。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問47
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