第26回 問題75
精神障害リハビリテーション論
次の記述のうち,厚生労働省が発表した障害者の雇用状況等について,正しいものを1つ選びなさい。
- 1「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によれば,ハローワークを通じた身体障害者の就職件数は,ここ10年で増加している。
- 2「令和4年障害者雇用状況の集計結果」によれば,民間企業における障害者の実雇用率はここ10年の間,1%以下となっている。
- 3「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によれば,ハローワークを通じた知的障害者の就職件数は,ここ10年で減少している。
- 4「令和4年障害者雇用状況の集計結果」によれば,法定雇用率の未達成企業において,障害者を1人も雇用していない企業の割合は20%程度である。
- 5「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によれば,ハローワークを通じた精神障害者の就職件数は,ここ10年で増加している。(注) 「令和4年度障害者の職業紹介状況等」とは,「令和4年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します ~障害者の就職件数が,コロナ禍以前の水準に向けさらに改善~」のことである。
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✓ これが正解5「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によれば,ハローワークを通じた精神障害者の就職件数は,ここ10年で増加している。(注) 「令和4年度障害者の職業紹介状況等」とは,「令和4年度ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します ~障害者の就職件数が,コロナ禍以前の水準に向けさらに改善~」のことである。
解説
令和4年度、ハローワークを通じた精神障害者の就職件数は10年で増えました。
この問は、厚生労働省が公表した2つの資料、令和4年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況と、令和4年の障害者雇用状況の集計結果の内容を問うています。解説は出題当時に公表されていた数字で説明します。
職業紹介状況によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は、10年前と比べて全体で大きく増えています。その伸びを主に支えているのが精神障害者です。令和4年度の精神障害者の就職件数は、障害種別の中で最も多く、10年前の2倍を超える水準になっています。精神障害者の就職件数がここ10年で増加しているという記述は正しい内容です。知的障害者の就職件数も10年前より増えています。一方、身体障害者の就職件数は10年前より少ない水準にあり、増加とはいえません。
雇用状況の集計結果によると、令和4年の民間企業の実雇用率は2.25%で、過去最高を更新しています。10年の間、1%以下で推移したということはありません。また、法定雇用率を達成していない企業のうち、障害者を1人も雇用していない企業の割合は58.1%で、20%程度ではありません。
見分け方として、精神障害者の就職件数は増加が続いている、民間企業の実雇用率は2%台で過去最高の更新が続いている、未達成企業の半数以上は障害者を1人も雇っていない、という大きな傾向を押さえておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によ…:身体に障害のある人がハローワーク経由で就職した件数は、平成24年度ごろと比べて令和4年度の方が少なく、伸びてはいません。全体の増加を引っ張ったのは別の障害種別です。
- 2「令和4年障害者雇用状況の集計結果」によ…:令和4年の民間企業の実雇用率は2.25%で、過去最高でした。ここ10年は1%台後半から2%台で推移しており、1%以下という水準ではありません。
- 3「令和4年度障害者の職業紹介状況等」によ…:知的障害者の就職件数は、10年前と比べて増加しています。減少しているのは身体障害者の側で、知的障害者について減少とする記述は誤りです。
- 4「令和4年障害者雇用状況の集計結果」によ…:令和4年の集計では、法定雇用率の未達成企業のうち障害者を1人も雇用していない企業は58.1%を占めました。20%程度ではなく、半数を超えています。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題75。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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