令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問20
ネットワーク
TCPに関する記述
TCP に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アOSI 基本参照モデルのネットワーク層の機能である。
- イウィンドウ制御の単位は,バイトではなくビットである。
- ウ確認応答がない場合は再送処理によってデータ回復を行う。
- エデータの順序番号をもたないので,データは受信した順番のままで処理する。
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ確認応答がない場合は再送処理によってデータ回復を行う。
解説
TCP は確認応答がないとき再送処理でデータを回復します。
TCP は OSI 基本参照モデルのトランスポート層にあたるコネクション型のプロトコルで、データを確実に届けるための仕組みをいくつも備えています。受信側は受け取ったデータを確認応答で送信側に知らせます。送信側は、確認応答が一定の時間内に返ってこなければ、そのデータが失われたとみなして再送処理を行います。これによって失われたデータを回復します。見分ける軸は、TCP の層の位置と、確認応答やウィンドウ制御などの信頼性を支える仕組みを正しく述べているかという点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アOSI 基本参照モデルのネットワーク層の…:TCP はトランスポート層の機能です。ネットワーク層で働くのは IP で、宛先までの経路を選んでパケットを届ける役割を持ちます。層の位置を一つ下に取り違えた記述です。
- イウィンドウ制御の単位は,バイトではなくビ…:ウィンドウ制御の単位はビットではなくバイトです。TCP はデータをバイトの並びとして数え、シーケンス番号もバイトごとに進むので、単位の関係が逆に書かれています。
- エデータの順序番号をもたないので,データは…:TCP はシーケンス番号を持っていて、届いた順番が入れ替わっても番号で並べ直してから上位の層に渡します。番号を持たず届いた順に扱うのは、UDP の性質に近い説明です。
この問題の用語
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問18:トンネリングを行えるプロトコル(ネットワーク層)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問15:DTLSの特徴(TCP)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問19:サブミッションポートに関する問題(TCP)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問13:IPv6に関する問題(ネットワーク層)
- 平成24年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(ネットワーク層)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)