第61回 午後 問39
臨床医学
心電図波形で心室の興奮過程を表すのはどれか。
- 1P波
- 2PQ間隔
- 3PR区間
- 4QRS波群
- 5T波
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✓ これが正解4QRS波群
解説
心室の興奮(脱分極)を表すのはQRS波群です。
心電図の各波形は、心臓のどこで電気的な興奮(脱分極)や回復(再分極)が起こっているかを表します。判断の軸は、波形と心臓の部位・時期の対応です。
QRS波群は、心室の筋が一斉に興奮していく過程(心室の脱分極)を表す、心電図で最も大きく鋭い波です。心室は筋の量が多いので大きな電位が生じます。よって心室の興奮過程を表すのはQRS波群です。
P波は心房の興奮(脱分極)を表します。PQ間隔はP波の始まりからQRS波の始まりまでで、心房の興奮が房室結節を通って心室へ伝わるまでの時間(房室伝導時間)を示します。PR区間はP波の終わりからQRS波の始まりまでの平らな部分で、房室結節などを興奮が通過している時期にあたります。T波は心室の興奮が回復していく過程(心室の再分極)を表します。P波は心房、QRSは心室の興奮、T波は心室の回復、と3つの主な波をまず押さえ、間隔や区間は波と波の間の伝導時間と考えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1P波:P波は洞結節から始まった興奮が心房に広がる過程、つまり心房の脱分極を表します。心室の興奮はその後に現れるQRS波群です。
- 2PQ間隔:PQ間隔は心房が興奮し始めてから心室が興奮し始めるまでの時間で、房室伝導時間の指標です。延びると房室ブロックが疑われます。
- 3PR区間:PR区間はP波が終わってからQRS波が始まるまでの基線の部分で、興奮が房室結節やHis束を通っている時期にあたります。心室の興奮そのものではありません。
- 5T波:心電図の最後に現れるT波は、興奮した心室の筋が元の状態へ戻っていく再分極の時期にあたります。心室が興奮していく時期の波ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問39(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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