第61回 午後 問23
リハビリテーション医学
ロコモーティブシンドロームの問題
ロコモーティブシンドローム〈ロコモ〉で正しいのはどれか。
- 1社会的な脆弱性を含む。
- 2サルコペニアは一因となる。
- 3ロコモ度には5段階がある。
- 4診断には筋力測定が必須である。
- 5ロコモーショントレーニング〈ロコトレ〉として閉眼でスクワットを行う。
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✓ これが正解2サルコペニアは一因となる。
解説
サルコペニアはロコモティブシンドロームの原因の一つです。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、骨・関節・筋肉・神経といった運動器の障害で、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態を指します。日本整形外科学会が提唱した概念で、判断の軸は、ロコモが運動器に焦点を当てた考え方であることと、ロコモ度の判定方法です。
ロコモの原因には、骨粗鬆症、変形性関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患に加え、加齢による筋量・筋力の低下であるサルコペニアも含まれます。筋力の低下は移動機能の低下に直結するため、サルコペニアがロコモの一因となるという記述が正しいものです。
社会的な脆弱性(閉じこもりや孤立など)を含むのは、身体・精神心理・社会の多面的な弱りをまとめたフレイルの考え方です。ロコモ度は立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25の3つのテストで判定し、段階はロコモ度1〜3の3段階です。判定に筋力計による筋力測定は必須ではありません。ロコトレは開眼での片脚立ちとスクワットが基本で、転倒の危険がある閉眼で行う方法ではありません。ロコモは運動器、フレイルは社会面まで含む全体、と範囲の違いで区別しましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1社会的な脆弱性を含む。:閉じこもりや孤立といった社会面の弱さまで含めて捉えるのは、フレイルという別の概念です。ロコモは骨・関節・筋・神経の障害に絞った考え方です。
- 3ロコモ度には5段階がある。:ロコモ度は、立ち上がりテスト・2ステップテスト・ロコモ25の結果から、ロコモ度1・2・3の3段階で判定します。5段階ではありません。
- 4診断には筋力測定が必須である。:ロコモ度の判定は、椅子からの立ち上がりや歩幅、質問票などのテストで行います。筋力計を使った筋力測定は判定に必須とはされていません。
- 5ロコモーショントレーニング〈ロコトレ〉として閉眼でスクワットを行う。:ロコトレの基本は開眼での片脚立ちとスクワットです。目を閉じて行うと転倒の危険が高く、ロコトレの方法として示されていません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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