第58回 午後 問25
リハビリテーション医学
一次予防で正しいの
一次予防で正しいのはどれか。
- 1高血圧に対する薬物療法
- 2糖尿病に対する運動療法
- 3内視鏡検査による胃がん検診
- 4骨折経験のある高齢者に対する再発予防
- 5健康な高齢者に対する転倒予防の講演会開催
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✓ これが正解5健康な高齢者に対する転倒予防の講演会開催
解説
健康な人の病気やけがを防ぐ取り組みが一次予防です。
予防は、段階によって一次予防、二次予防、三次予防に分けられます。一次予防は、まだ病気になっていない健康な人を対象に、生活習慣の改善や健康教育、予防接種などで病気やけがの発生そのものを防ぐことです。二次予防は、検診などで病気を早く見つけて早く治療すること、三次予防は、すでにある病気の悪化や再発を防ぎ、機能の回復や社会復帰を目指すことです。
健康な高齢者に向けて転倒予防の講演会を開くのは、まだ転倒していない人に知識を伝え、転倒やそれによる骨折を起こさないようにする取り組みで、一次予防にあたります。
高血圧の薬物療法や糖尿病の運動療法は、すでに病気がある人の悪化や合併症を防ぐもので、三次予防に近い位置づけです。内視鏡による胃がん検診は早期発見を目指す二次予防、骨折したことのある高齢者の再発予防は三次予防です。対象者がまだ健康かどうかを最初に確かめると、段階を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1高血圧に対する薬物療法:高血圧に薬を使うのは、すでに病気がある人の血圧を下げ、脳卒中などの合併症を防ぐためです。病気の発生自体を防ぐ一次予防には当たりません。
- 2糖尿病に対する運動療法:糖尿病への運動療法は、診断された人の血糖を整え、悪化や合併症を防ぐ治療の一部です。健康な人の発病を防ぐ段階ではありません。
- 3内視鏡検査による胃がん検診:内視鏡による胃がん検診は、症状のないうちにがんを見つけて早く治療につなげる取り組みです。早期発見・早期治療は二次予防に分類されます。
- 4骨折経験のある高齢者に対する再発予防:一度骨折した人に再び骨折しないよう働きかけるのは、すでに起きた障害の再発を防ぐ三次予防です。まだ健康な人を対象にした一次予防とは段階が違います。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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