第59回 午前 問22
リハビリテーション医学
二次予防の組合せで正しいの
二次予防の組合せで正しいのはどれか。
- 1健常成人 ― 禁煙指導
- 2脂質異常症患者 ― 栄養指導
- 3回復期の脳血管疾患患者 ― 服薬指導
- 4急性期の脳血管疾患患者 ― 血圧管理
- 5生活期の脳血管疾患患者 ― 運動指導
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✓ これが正解2脂質異常症患者 ― 栄養指導
解説
脂質異常症の患者への栄養指導は、病気の早期治療にあたる二次予防です。
予防は、公衆衛生の考え方で三つの段階に分けられます。一次予防は、病気になる前の健康な人に対して、生活習慣を整えたり予防接種をしたりして病気の発生を防ぐことです。二次予防は、病気を早く見つけて早く治療し、重くなるのを防ぐことです。三次予防は、病気になったあとに、機能の低下や再発を防ぎ、リハビリテーションで社会生活へ戻ることを支えることです。
脂質異常症は、自覚症状がないまま動脈硬化を進め、脳卒中や心筋梗塞の原因になる病気です。脂質異常症と分かった患者に栄養指導を行うことは、見つかった病気を早い段階で治療し、悪化や合併症を防ぐ取り組みなので、二次予防の組み合わせとして正しいといえます。
ほかの組み合わせは、健康な人への取り組みである一次予防か、脳血管疾患がすでに起きたあとの治療や再発予防、機能の維持にあたる三次予防です。覚え方は、一次は病気になる前、二次は見つけてすぐ治す、三次は病気になったあとの悪化と再発の防止と社会復帰、と時間の流れで並べることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1健常成人 ― 禁煙指導:健常成人への禁煙指導は、まだ病気になっていない人の生活習慣を改め、病気の発生そのものを防ぐ取り組みです。健康な段階で行うので、一次予防に分類されます。
- 3回復期の脳血管疾患患者 ― 服薬指導:回復期の脳血管疾患患者は、すでに発症して治療を受けた段階にあります。服薬の指導は再発や悪化を防ぐための取り組みで、病気のあとの段階を扱う三次予防として整理されます。
- 4急性期の脳血管疾患患者 ― 血圧管理:急性期の脳血管疾患患者の血圧管理は、すでに発症した病気の治療の一部であり、悪化や再発、後遺症を防ぐ段階にあたります。病気を早く見つける二次予防とは位置づけが違います。
- 5生活期の脳血管疾患患者 ― 運動指導:生活期の脳血管疾患患者への運動指導は、病気のあとに残った機能を保ち、生活を続けられるよう支える取り組みです。機能の低下を防ぐ段階なので、三次予防にあたります。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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