第60回 午前 問35
理学療法治療学
理学療法治療学に関する問題
酸素療法機器で正しいのはどれか。
- 1鼻カニュラは高流量系である。
- 2高流量系機器は加湿不要である。
- 3医療ガスの酸素ボンベは緑色である。
- 4ベンチュリマスクは低流量系である。
- 5在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いる。
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✓ これが正解5在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いる。
解説
在宅酸素療法では、主に酸素濃縮器を用います。
酸素療法の機器は、患者の1回の呼吸で必要な量を機器が全部まかなえるかどうかで、低流量系と高流量系に分けられます。低流量系は機器から流れる酸素に周りの空気が混ざって吸い込まれる方式で、鼻カニュラや簡易酸素マスクなどがあります。高流量系は、患者が吸う量より多い量の、決まった濃度のガスを流す方式で、ベンチュリマスクなどがあります。在宅酸素療法では、空気中の酸素を濃縮して供給する酸素濃縮器が主に使われ、外出時などには携帯用の酸素ボンベを併用します。
この分け方に当てはめると、鼻カニュラを高流量系、ベンチュリマスクを低流量系とする記述は、どちらも分類が入れ替わっています。高流量系で加湿を省けるという記述や、酸素ボンベの色を緑とする記述も事実と異なります。
したがって、正しいのは在宅酸素療法では酸素濃縮器を用いるという記述です。鼻カニュラは低流量・ベンチュリマスクは高流量、医療用の酸素ボンベは黒、と対で覚えておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1鼻カニュラは高流量系である。:鼻カニュラは、鼻から少量の酸素を流し、周りの空気と混ぜて吸わせる方式です。患者が吸う量のすべてを機器が供給する方式ではないので、低流量系に分類されます。
- 2高流量系機器は加湿不要である。:高流量系の機器は多量のガスを気道に送り込むため、ネブライザー式の機器など多くの場面で加湿を行います。低い酸素濃度のベンチュリマスクなど加湿を省ける場合はありますが、高流量系だから加湿不要とはいえません。
- 3医療ガスの酸素ボンベは緑色である。:医療ガスの容器は種類ごとに色が決められており、酸素のボンベは黒色です。緑色とする記述は、この決まりと合いません。
- 4ベンチュリマスクは低流量系である。:ベンチュリマスクは、空気を取り込む量を調節して決まった濃度の酸素を大流量で送る機器です。患者の吸う量をまかなえるので、高流量系に分類されます。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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