第60回 午前 問28
生理学
基礎代謝量で正しいの
基礎代謝量で正しいのはどれか。
- 1体温上昇に伴い低くなる。
- 2慢性炎症性疾患では高くなる。
- 3除脂肪体重が少ないと高くなる。
- 4思春期以降は加齢とともに高くなる。
- 5同一年齢では男性のほうが女性より低い。
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✓ これが正解2慢性炎症性疾患では高くなる。
解説
慢性炎症性疾患では代謝が高まり、基礎代謝量は高くなります。
基礎代謝量は、目が覚めた状態で心身ともに安静にしているときに、生命を保つためだけに消費されるエネルギー量です。体格や体組成、年齢、性別、体温、ホルモン、病気などの影響を受けます。慢性炎症性疾患では、炎症に伴って体内で作られる物質の作用などにより代謝が高まり、基礎代謝量は高くなります。
体温が上昇すると体内の化学反応が速くなるため、基礎代謝量は低くなるのではなく高くなります。基礎代謝の多くは筋などの除脂肪組織で消費されるので、除脂肪体重が少ないと基礎代謝量は低くなります。思春期以降は、加齢とともに筋量が減って基礎代謝量は低くなっていきます。同じ年齢では、筋量の多い男性のほうが女性より高いのが一般的です。
したがって、正しいのは慢性炎症性疾患では高くなるという記述です。基礎代謝量は筋が多い、体温が高い、炎症があると上がり、年をとると下がる、と増える方向と減る方向に分けて覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1体温上昇に伴い低くなる。:体温が上がると体内の化学反応が速まり、エネルギーの消費が増えます。発熱時には基礎代謝量は高くなるため、低くなるという記述は逆です。
- 3除脂肪体重が少ないと高くなる。:安静時のエネルギーの多くは、筋などの除脂肪組織で使われます。除脂肪体重が少ない人ほど基礎代謝量は小さくなるので、高くなるという記述は逆です。
- 4思春期以降は加齢とともに高くなる。:基礎代謝量は成長期に増えたあと、成人以降は筋量の減少とともに年齢を重ねるにつれて低下します。加齢とともに高くなるという記述は誤りです。
- 5同一年齢では男性のほうが女性より低い。:同じ年齢で比べると、一般に筋量が多い男性のほうが女性より基礎代謝量は高くなります。男性のほうが低いという記述は、関係が逆になっています。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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