第59回 午後 問67
生理学
近位尿細管に関する問題
近位尿細管における再吸収率が最も高いのはどれか。
- 1水
- 2グルコース
- 3水素イオン
- 4クレアチニン
- 5ナトリウムイオン
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✓ これが正解2グルコース
解説
グルコースは近位尿細管でほぼすべてが再吸収されます。
近位尿細管は、糸球体でろ過された原尿から、体に必要な物質の多くを再吸収する部位です。グルコースは、血糖値が正常の範囲であれば近位尿細管でほぼすべてが再吸収され、尿にはほとんど出てきません。ナトリウムイオンや水も近位尿細管で多く再吸収されますが、その割合はろ過された量のおよそ3分の2で、残りはその先のHenleループや遠位尿細管、集合管で調節されます。したがって、近位尿細管での再吸収率が最も高いのはグルコースです。
ほかの物質は、再吸収の割合がグルコースより低いか、逆に尿の側へ出される物質です。
近位尿細管ではグルコースとアミノ酸はほぼすべて、ナトリウムと水は大部分、と再吸収の割合の違いで整理しておくと、血糖が高すぎて再吸収が追いつかないときに尿糖が出る理由も理解しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1水:水は近位尿細管で多く再吸収されますが、その割合はろ過された量の一部で、残りは集合管などで体の水分の状態に応じて調節されます。ほぼすべてが再吸収されるグルコースよりは低い割合です。
- 3水素イオン:水素イオンは、近位尿細管で再吸収されるのではなく、尿細管の細胞から尿の側へ分泌されます。体の酸と塩基のバランスを保つために排泄される物質で、再吸収率が高い物質ではありません。
- 4クレアチニン:クレアチニンは筋の代謝で生じる老廃物で、糸球体でろ過された後ほとんど再吸収されずに尿へ出ていきます。この性質を利用して腎機能の指標に使われ、再吸収率はきわめて低い物質です。
- 5ナトリウムイオン:ナトリウムイオンは近位尿細管で大部分が再吸収されますが、残りは先の部位でホルモンの働きなどにより細かく調節されます。近位尿細管だけでほぼすべてが再吸収されるグルコースには及びません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問67(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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