第59回 午前 問75
臨床医学
病因のうち化学的要因はどれか。
- 1熱
- 2圧力
- 3紫外線
- 4放射線
- 5アスベスト
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✓ これが正解5アスベスト
解説
アスベストは体内に入ると病気を起こす物質で、化学的要因です。
病気の原因(病因)は、体の内側にある内因と、外から加わる外因に分けられます。外因はさらに、物理的要因(熱や寒さ、圧力、放射線、紫外線、外力など)、化学的要因(体に有害な化学物質や薬物、毒物など)、生物学的要因(細菌、ウイルスなどの病原体)、栄養の過不足などに分類されます。
アスベスト(石綿)は、細い繊維状の鉱物で、吸い込むと肺に長くとどまり、長い年月をかけて肺の線維化や中皮腫、肺癌などを引き起こします。体に入った物質そのものが原因となって病気を起こすので、化学的要因に分類されます。選択肢の中で化学的要因にあたるのはアスベストです。
ほかの要因は、エネルギーや力が体に加わることで障害を起こすもので、物理的要因に分類されます。覚え方は、エネルギーや力で傷つけるのが物理的要因、物質が体に入って害を与えるのが化学的要因、生き物が入り込むのが生物学的要因、と原因の正体で分けることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1熱:熱は、熱傷や熱中症の原因となりますが、温度というエネルギーが体に加わって障害を起こすものです。物理的要因に分類され、化学的要因ではありません。
- 2圧力:圧力は、褥瘡や潰れる外傷などの原因となるもので、力が体に加わって組織を傷つけます。物理的要因に分類されます。
- 3紫外線:紫外線は、日焼けや皮膚癌などの原因となる光のエネルギーです。エネルギーによって障害を起こすので、物理的要因に分類されます。
- 4放射線:放射線は、細胞の遺伝子を傷つけて障害や癌の原因となるエネルギーです。物質の毒性ではなくエネルギーによる障害なので、物理的要因に分類されます。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問75(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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