第58回 午前 問62
生理学
深部腱反射で誤っているの
深部腱反射で誤っているのはどれか。
- 1錘内筋線維が受容器となる。
- 2感覚入力はⅠa線維を介する。
- 3運動出力はα運動ニューロンを介する。
- 4Renshaw細胞はα運動ニューロンから入力を受ける。
- 5γ運動ニューロンの興奮により深部腱反射は減弱する。
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✓ これが正解5γ運動ニューロンの興奮により深部腱反射は減弱する。
解説
γ運動ニューロンが興奮すると深部腱反射は強まります。
誤っているものを選ぶ問題です。深部腱反射は、腱をたたいて筋が急に伸ばされたことを筋紡錘が感じ取り、その情報がⅠa線維で脊髄へ伝わり、α運動ニューロンを介してその筋が収縮する反射です。
筋紡錘の中には錘内筋線維があり、γ運動ニューロンはこの錘内筋線維を収縮させます。錘内筋線維が収縮すると筋紡錘が張った状態になり、わずかな伸張でも反応しやすくなります。つまりγ運動ニューロンが興奮すると、筋紡錘の感度が上がり、深部腱反射は強まります。したがって、γ運動ニューロンの興奮により深部腱反射は減弱するという記述が誤りです。
ほかの記述はいずれも正しく、受容器は錘内筋線維を含む筋紡錘、感覚入力はⅠa線維、運動出力はα運動ニューロンです。Renshaw細胞はα運動ニューロンの軸索の側枝から入力を受け、そのα運動ニューロンを抑制します。γは感度を上げる、と覚えておくと、痙縮で反射が亢進する仕組みの理解にもつながります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1錘内筋線維が受容器となる。:深部腱反射の受容器は筋紡錘で、その中の錘内筋線維が伸ばされたことを感知します。正しい記述なので、誤りを選ぶこの問題の答えにはなりません。
- 2感覚入力はⅠa線維を介する。:筋紡錘が感じた伸張の情報は、太く速いⅠa線維で脊髄へ送られます。これは正しい記述で、誤っているものには当たりません。
- 3運動出力はα運動ニューロンを介する。:反射の出力は、脊髄前角のα運動ニューロンから錘外筋線維へ送られ、筋が収縮します。正しい記述なので、この問題の答えではありません。
- 4Renshaw細胞はα運動ニューロンから入力を受ける。:Renshaw細胞は、α運動ニューロンの軸索から出る側枝の入力を受け、そのα運動ニューロンを抑え返す介在ニューロンです。正しい記述です。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問62(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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