第60回 午後 問62
生理学
筋紡錘に関する問題
筋紡錘の求心性線維はどれか。2つ選べ。
- 1Ⅰa
- 2Ⅰb
- 3Ⅱ
- 4Ⅲ
- 5Ⅳ
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✓ これが正解1Ⅰa
✓ これが正解3Ⅱ
解説
筋紡錘の求心性線維は、Ⅰa線維とⅡ線維です。
筋紡錘は骨格筋の中にある細長い感覚の受容器で、筋がどれだけ、どのくらいの速さで引き伸ばされたかを感じ取ります。この情報を脊髄へ送る神経線維(求心性線維)は、太さの違う2種類あります。
Ⅰa線維は太くて伝導の速い線維で、筋紡錘の中心部に巻き付き(一次終末)、筋が伸びる長さと速さの両方を伝えます。腱をたたいて起こる伸張反射は、このⅠa線維を通って起こります。Ⅱ線維はやや細い線維で、筋紡錘の二次終末から筋の長さの情報を伝えます。したがって、筋紡錘の求心性線維はⅠaとⅡです。
他の線維は別の受容器につながります。Ⅰb線維は腱の中にあるゴルジ腱器官から、筋の張力の情報を伝えます。Ⅲ線維とⅣ線維は細い線維で、主に痛みや温度、圧などの情報を伝えます。
したがって、正しいのはⅠaとⅡの組です。筋の長さは筋紡錘(ⅠaとⅡ)、筋の張力は腱器官(Ⅰb)、と受容器と線維の番号を組で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2Ⅰb:Ⅰb線維は、腱の中にあるゴルジ腱器官から、筋が収縮して生じる張力の情報を脊髄へ伝える線維です。筋紡錘から長さの情報を伝える線維とは受容器が異なります。
- 4Ⅲ:Ⅲ線維は髄鞘の薄い細い線維で、主に鋭い痛みや圧、温度などの情報を伝えます。筋紡錘から筋の伸びを伝える太い線維とは種類が違います。
- 5Ⅳ:Ⅳ線維は髄鞘をもたない最も細い線維で、鈍い痛みや温度などの情報をゆっくり伝えます。筋紡錘の情報を伝える線維ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問62(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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