第58回 午前 問35
臨床医学
脊髄損傷で異所性化骨の好発部位
脊髄損傷で異所性化骨の好発部位はどれか。
- 1肩関節
- 2肘関節
- 3手関節
- 4股関節
- 5足関節
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✓ これが正解4股関節
解説
脊髄損傷の異所性化骨は股関節に最も多く起こります。
異所性化骨は、本来骨ができない筋や関節のまわりの軟部組織に骨ができる現象です。脊髄損傷や頭部外傷の後に起こりやすく、関節の動きを妨げて、座位や移乗などの動作に影響します。
脊髄損傷では、麻痺した部位の大きな関節に起こりやすく、なかでも股関節が最も多い部位です。次いで膝関節に多く、肩関節や肘関節にも起こることがあります。したがって、好発部位は股関節です。
股関節に異所性化骨が起こると、関節の可動域が狭まり、車椅子での座位や移乗が難しくなります。関節の熱感や腫れ、可動域の急な減少に気付いたら、早めに医師に伝えることが大切です。脊髄損傷では麻痺域の大関節、特に股関節、と覚えておきましょう。上肢よりも下肢、小さな関節よりも大きな関節に多いと押さえると、選択肢を絞り込めます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1肩関節:肩関節にも異所性化骨が起こることはありますが、脊髄損傷では麻痺のある下肢の大きな関節の方が多く、最も多い部位ではありません。
- 2肘関節:肘関節の異所性化骨は、頭部外傷や肘のけがの後にみられることがあります。脊髄損傷での好発部位としては、股関節の方が多くみられます。
- 3手関節:手関節は小さな関節で、脊髄損傷での異所性化骨はまれです。好発部位として挙げられるのは股関節などの大きな関節です。
- 5足関節:足関節も脊髄損傷での異所性化骨の好発部位とはいえません。麻痺域の大きな関節、とくに股関節に起こりやすいのが特徴です。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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