第61回 午後 問44
臨床医学
腎機能の評価に最も適した検査項目はどれか。
- 1HbA1c
- 2白血球数
- 3Dダイマー
- 4LDLコレステロール
- 5推算糸球体濾過量〈eGFR〉
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✓ これが正解5推算糸球体濾過量〈eGFR〉
解説
腎機能の評価には推算糸球体濾過量(eGFR)が最も適しています。
腎臓の主な働きは、血液をこして老廃物を尿として出すことで、その能力は糸球体濾過量(GFR:1分間に糸球体がこし出す血漿の量)で表されます。判断の軸は、各検査項目がどの臓器・どの状態を反映するかです。
推算糸球体濾過量(eGFR)は、血清クレアチニン値に年齢と性別を加えて計算したGFRの推定値で、腎機能の程度を表す代表的な指標です。慢性腎臓病の重症度の区分にも使われ、運動療法の負荷を決める際の参考にもなります。よって腎機能の評価に最も適した検査項目はeGFRです。
HbA1cは過去1〜2か月ほどの平均的な血糖の状態を表し、糖尿病の管理の指標です。白血球数は感染症や炎症の目安になります。Dダイマーは血栓が溶かされるときにできる物質で、深部静脈血栓症や肺塞栓症を疑うときに使います。LDLコレステロールは脂質異常症や動脈硬化の危険を見る指標です。腎臓はeGFR、血糖はHbA1c、血栓はDダイマー、脂質はLDL、と目的別に結び付けて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1HbA1c:HbA1cは赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合で、過去1〜2か月ほどの血糖の平均的な状態を示します。腎臓のこす力を直接表す値ではありません。
- 2白血球数:白血球数は細菌感染や炎症があると増え、感染や炎症の有無を見る目安になります。腎臓の機能そのものを評価する項目ではありません。
- 3Dダイマー:Dダイマーは、できた血栓が分解されるときに血中に増える物質です。深部静脈血栓症や肺塞栓症を疑うときに測る検査です。
- 4LDLコレステロール:LDLコレステロールは血液中の脂質の一つで、動脈硬化や脂質異常症の評価に使います。腎機能の程度を示すものではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問44(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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