平成30年度 春期 午前Ⅱ 問25
セキュリティ
テンペスト攻撃の説明とその対策
テンペスト攻撃の説明とその対策として,適切なものはどれか。
- ア通信路の途中でパケットの内容を改ざんする攻撃であり,その対策としては,ディジタル署名を利用して改ざんを検知する。
- イディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し,表示内容を解析する攻撃であり,その対策としては,電磁波を遮断する。
- ウマクロウイルスを使う攻撃であり,その対策としては,ウイルス対策ソフトを導入し,最新のウイルス定義ファイルを適用する。
- エ無線LANの信号を傍受し,通信内容を解析する攻撃であり,その対策としては,通信パケットを暗号化する。
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✓ これが正解イディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し,表示内容を解析する攻撃であり,その対策としては,電磁波を遮断する。
解説
テンペスト攻撃は機器の電磁波から情報を盗むので、電磁波を遮断します。
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなどの機器から漏れる電磁波を受信して、表示内容や処理中の情報を読み取る攻撃です。見分ける軸は、攻撃が何を手がかりに情報を得るかです。通信の内容ではなく、機器が意図せず出している電磁波を傍受して解析するので、対策は電磁波が外に漏れないように遮断することになります。機器を電磁波を遮る素材で覆う、遮蔽された部屋を使うといった方法があります。電磁波を傍受して表示内容を解析する攻撃で、対策は電磁波の遮断という記述がこれに当たります。サイドチャネル攻撃の一つとして、機器の物理的な漏えいを狙う攻撃と覚えると区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア通信路の途中でパケットの内容を改ざんする…:通信路の途中でパケットの内容を書き換え、デジタル署名で改ざんを検知するという組合せは、通信の改ざんに関する攻撃と対策です。機器から漏れる電磁波を利用する攻撃の説明ではありません。
- ウマクロウイルスを使う攻撃であり,その対策…:マクロウイルスを使い、マルウェア対策ソフトと最新の定義ファイルで防ぐというのは、マルウェアによる攻撃と対策の説明です。機器から漏れる電磁波の傍受とは関係がありません。
- エ無線LANの信号を傍受し,通信内容を解析…:無線LANの信号を傍受し、通信パケットの暗号化で防ぐというのは、無線通信の盗聴についての説明です。テンペスト攻撃が狙うのは通信ではなく、機器自体から漏れる電磁波です。
この問題の用語
- 改ざん保管や送信の途中で、内容を許されずに書き換えること。完全性が損なわれますが、電子署名などを使えば起きたことを見つけられます。
- ディジタル署名デジタル署名の古い書き方で、指しているものは同じです。改ざんを見つけられるだけで、改変そのものを防ぐ力はありません。
- ウイルスほかのプログラムに入り込んで増える、不正なプログラムです。単独で動くトロイの木馬や、自ら広がるワームとは区別されます。
- 無線LAN電波で機器をつなぐLANで、配線がいらない代わりに電波は建物の外へも届きます。そのため接続の認証と通信の暗号化にWPA2やWPA3を使います。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問25
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問23:SAMLに関する問題(暗号化)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問25:DNSSECの機能(ディジタル署名)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問24:テンペスト攻撃の説明とその対策(改ざん)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問25:DNSSECの機能(ディジタル署名)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問25:テンペスト技術の説明とその対策(ウイルス)
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