令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問24
セキュリティ
テンペスト攻撃の説明とその対策
テンペスト攻撃の説明とその対策として,適切なものはどれか。
- ア通信路の途中でパケットの内容を改ざんする攻撃であり,その対策としては,ディジタル署名を利用して改ざんを検知する。
- イディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し,表示内容を解析する攻撃であり,その対策としては,電磁波を遮断する。
- ウマクロマルウェアを使う攻撃であり,その対策としては,マルウェア対策ソフトを導入し,最新のマルウェア定義ファイルを適用する。
- エ無線 LAN の信号を傍受し,通信内容を解析する攻撃であり,その対策としては,通信パケットを暗号化する。
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✓ これが正解イディスプレイなどから放射される電磁波を傍受し,表示内容を解析する攻撃であり,その対策としては,電磁波を遮断する。
解説
機器の電磁波を傍受する攻撃で、対策は電磁波の遮断です。
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなどの機器から漏れ出る微弱な電磁波を離れた場所で受信し、表示内容などの情報を読み取る攻撃です。機器の正規の入出力ではなく、動作に伴って漏れる物理的な情報を手掛かりにする点で、サイドチャネル攻撃の一種に位置付けられます。漏れ出る電磁波そのものが情報源なので、対策は電磁波を外へ漏らさないことであり、電磁波を遮断するシールドを施すといった方法が取られます。電磁波を手掛かりにする攻撃には電磁波を遮る対策、と攻撃と対策を一組で覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア通信路の途中でパケットの内容を改ざんする…:通信路の途中でパケットの内容を改ざんする攻撃は、通信の間に割り込んで中身を書き換える手口です。デジタル署名で改ざんを検知するという対策も含め、機器から漏れる電磁波を扱うテンペスト攻撃とは別物です。
- ウマクロマルウェアを使う攻撃であり,その対…:マクロマルウェアを使う攻撃は、文書ファイルのマクロ機能を悪用してマルウェアを動かす手口です。マルウェア対策ソフトの導入は対策として妥当ですが、電磁波を傍受するテンペスト攻撃の説明にはなりません。
- エ無線 LAN の信号を傍受し,通信内容を…:無線 LAN の信号を傍受して通信内容を解析するのは、通信のために送り出している電波を狙う盗聴です。機器が意図せず漏らしている電磁波から表示内容を読み取るテンペスト攻撃とは、狙う対象が違います。
この問題の用語
- デジタル署名送り主が本人であることと、途中で中身が変わっていないことを同時に示す電子の印(古い表記はディジタル署名)。秘密鍵で作り、公開鍵で確かめます。
- 改ざん保管や送信の途中で、内容を許されずに書き換えること。完全性が損なわれますが、電子署名などを使えば起きたことを見つけられます。
- ディジタル署名デジタル署名の古い書き方で、指しているものは同じです。改ざんを見つけられるだけで、改変そのものを防ぐ力はありません。
- マルウェア対策ソフト既知のマルウェアの特徴と照らし合わせて、侵入や実行を見つけて止めるソフト。定義ファイルが古いと新しいものを見逃します。
- マルウェア定義ファイル対策ソフトが既知のマルウェアを見分けるために使う、照合用のデータ。新しいものに備えるには更新が欠かせません。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問23:SAMLに関する問題(暗号化)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問25:DNSSECの機能(デジタル署名)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問25:DNSSECの機能(ディジタル署名)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問25:テンペスト攻撃の説明とその対策(改ざん)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問25:テンペスト技術の説明とその対策(改ざん)
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