平成25年度 春期 午前Ⅱ 問19
システム構成要素
フェールソフトの例
情報システムの設計のうち,フェールソフトの例はどれか。
- アUPS を設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにし,データを保全する。
- イ制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に運転を停止できるようにする。
- ウハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
- エ利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
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✓ これが正解ウハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
解説
障害時に性能を落としてでも運転を続けるのがフェールソフトです。
フェールソフトは、システムの一部に障害が起きたとき、その部分を切り離して機能や性能を落としながらも、システム全体としては運転を続けられるようにする設計の考え方です。完全に止めてしまうのではなく、規模を縮めた構成で動かし続けて、業務への影響を小さくするのが狙いです。ハードウェアの障害時にパフォーマンスの低下を受け入れて構成を縮小し、運転を継続するという正解の記述は、この考え方そのものです。見分ける軸は、障害が起きたあとにシステムを止めるのか、動かし続けるのか、そもそも人の誤りを起こさせないのかです。止めずに縮めて続けるのがフェールソフト、人の誤りを未然に防ぐのがフールプルーフ、と結末の違いで覚えると区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アUPS を設置することによって,停電時に…:UPS で停電時に手順どおり停止させるのは、電源を失っても安全に止めてデータを守る対策です。障害時に運転を続けるのではなく、きちんと停止させることが目的なので、縮小した構成で運転を継続するという考え方とは方向が違います。
- イ制御プログラムの障害時に,システムの暴走…:障害時に暴走を避けて安全に運転を停止させるのは、障害が起きたら安全な側に倒して止めるという考え方です。システムを止めることを優先しており、性能を落としてでも運転を続けるという考え方とは結末が異なります。
- エ利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことに…:利用者の誤操作や誤入力をあらかじめ防いで誤動作を防止するのは、フールプルーフの考え方です。人の誤りを起こさせない仕組みであり、障害が起きた後にどう運転を続けるかを扱う考え方ではありません。
この問題の用語
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- UPS停電や電源の瞬断のときも給電を続けて、機器を守る装置です。止まるまでの間に、データを保存して機器を安全に停止させられます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問24:内部統制に関する問題(情報システム)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問19:フェールソフトに関する問題(UPS)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問21:フェールソフトに関する問題(フールプルーフ)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問17:フェールセーフに関する問題(フールプルーフ)
- 平成22年度 春期 午前Ⅱ 問20:フェールソフトが講じられているの(UPS)
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