平成27年度 春期 午前Ⅱ 問16
システム構成要素
安全性と信頼性について,次の方針でプログラム設計を行う場合,その方針を表す用語はどれか。
〔方針〕
不特定多数の人が使用するプログラムには,自分だけが使用するプログラムに比べて,より多くのデータチェックの機能を組み込む。プログラムが処理できるデータの前提条件を文書に書いておくだけでなく,その前提条件を満たしていないデータが実際に入力されたときは,エラーメッセージを表示して再入力を促すようにプログラムを作る。
- アフールプルーフ
- イフェールセーフ
- ウフェールソフト
- エフォールトトレラント
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✓ これが正解アフールプルーフ
解説
誤った入力を受け付けず、再入力を促す方針はフールプルーフです。
フールプルーフは、利用者が誤った操作や入力をしても、それによってシステムが誤った動作をしないように、あらかじめ設計しておく考え方です。方針に書かれているのは、不特定多数の人が使うプログラムほどデータチェックを多く組み込み、前提条件を満たさないデータが入力されたらエラーメッセージを出して再入力を促す、という作り方です。人は間違えるものだという前提に立ち、入口で誤りを止める点がフールプルーフの特徴です。人の誤りへの備えならフールプルーフ、機械の故障への備えなら他の三つ、と分けて覚えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イフェールセーフ:フェールセーフは、システムに故障が起きたときに、安全な側へ動作を倒して被害を防ぐ考え方です。故障時に安全に止めることが主眼で、利用者の誤った入力を受け付けない設計とは、備える対象が違います。
- ウフェールソフト:フェールソフトは、故障が起きたときに一部の機能や性能を落としてでも、システム全体の運転を続けられるようにする考え方です。故障時の継続運転が目的で、入力のチェックの方針とは異なります。
- エフォールトトレラント:フォールトトレラントは、構成要素を多重化するなどして、一部に故障が起きてもシステムが正常に動き続けるようにする考え方です。故障への耐性を高めるもので、人の誤操作を防ぐ設計とは別物です。
この問題の用語
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- フォールトトレラント一部が壊れても、全体としては動き続けられるようにする設計です。冗長な構成を組み込み、切り替えて運転を続けます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
出典:平成27年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問16
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問14:回復性に関する問題(信頼性)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問19:フェールソフトに関する問題(フールプルーフ)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問21:フェールソフトに関する問題(フールプルーフ)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問17:フェールセーフに関する問題(フォールトトレラント)
- 平成26年度 春期 午前Ⅱ 問19:ITILに関する問題(信頼性)
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