平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問17
セキュリティ実装技術
OP25Bに関する問題
ISP“A”管理下のネットワークから別のISP“B”管理下の宛先へSMTPで電子メールを送信する。電子メール送信者がSMTP-AUTHを利用していない場合,スパムメール対策OP25Bによって遮断される電子メールはどれか。
- アISP“A”管理下の固定IPアドレスから送信しようとしたが,受信者の承諾を得ていない広告の電子メール
- イISP“A”管理下の固定IPアドレスから送信しようとしたが,送信元IPアドレスがDNSで逆引きできなかった電子メール
- ウISP“A”管理下の動的IPアドレスからISP“A”のメールサーバを経由して送信される電子メール
- エISP“A”管理下の動的IPアドレスからISP“A”のメールサーバを経由せずに送信される電子メール
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✓ これが正解エISP“A”管理下の動的IPアドレスからISP“A”のメールサーバを経由せずに送信される電子メール
解説
動的IPから自ISPのサーバを通さず外へ送るメールが遮断されます。
OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPが動的IPアドレスを割り当てた利用者から、外部のメールサーバのSMTPの25番ポートへ直接向かう通信を遮断する対策です。迷惑メールの多くが、マルウェアに感染したPCなどから、ISPのメールサーバを通さずに直接送り付けられていたことへの対策として広まりました。そのため、ISP“A”の動的IPアドレスから、ISP“A”のメールサーバを経由せずにISP“B”の宛先へ直接送ろうとするメールが遮断の対象になります。見分ける軸は、メールの中身ではなく、どのアドレスからどの経路で25番ポートへ向かうかです。正規の利用者は、自社のメールサーバを使うか、SMTP-AUTHで認証を受けて別のポートから送信します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アISP“A”管理下の固定IPアドレスから…:OP25Bはメールの内容が広告かどうかや、受信者の承諾があるかどうかを判断しません。また遮断の主な対象は動的IPアドレスからの送信で、固定IPアドレスで運用するメールサーバからの送信はふつう対象外です。
- イISP“A”管理下の固定IPアドレスから…:送信元IPアドレスがDNSで逆引きできるかどうかを確かめるのは、受信側のメールサーバが行う別の対策です。OP25Bは送信側のISPが、ネットワークの出口で25番ポートへの通信を止める仕組みです。
- ウISP“A”管理下の動的IPアドレスから…:自社のメールサーバを経由する送信は、OP25Bを導入したISPが利用者に求める正規の経路で、遮断されません。そのメールサーバから外部のメールサーバへの転送は、ISPの管理下で行われます。
この問題の用語
- SMTP-AUTHメールを送る前に、利用者かどうかを確かめる仕組み。これがないと、他人のサーバを勝手に踏み台にされます。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- IPアドレスネットワークにつながった機器を見分けるための番号。通信はこの番号を宛先として届けられ、名前からは変換して求めます。
- DNS人が読む名前と、機械が使う住所を対応づけて教えてくれる仕組み。これがないと、名前でつなぐことができません。
出典:平成25年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問21:OP25Bの例(電子メール)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問19(電子メール)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問14:SNMPに関する問題(SMTP)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問8:SMTPに関する問題(SMTP)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問10:UDPを使用するプロトコル(SMTP)
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