第115回 午後 問73
看護の統合と実践
災害に関する問題
災害亜急性期に行う看護師の活動で適切なのはどれか。
- 1災害用物資の点検
- 2災害対応マニュアルの整備
- 3急性ストレス障害〈ASD〉に対するケア
- 4心的外傷後ストレス障害〈PTSD〉への介入
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✓ これが正解3急性ストレス障害〈ASD〉に対するケア
解説
災害亜急性期には、急性ストレス障害へのケアを行います。
災害看護では、災害の発生からの時間の経過を災害サイクルとしてとらえ、時期ごとに必要な活動を考えます。発災直後の救命が中心の急性期の後、避難生活が続き、被災者の心身の不調が表に出てくる時期が亜急性期です。その後、長期の慢性期や復興期を経て、次の災害に備える静穏期・準備期へと移ります。
急性ストレス障害は、強い恐怖を伴う出来事を体験した後、1か月以内の時期に、出来事を繰り返し思い出す、眠れない、神経が張りつめるなどの症状が現れる状態です。発災から1か月ほどまでの時期に起こるため、亜急性期の看護師の活動として、被災者の話を聴き、症状に気づいて専門の支援につなぐケアが求められます。
ほかの活動は時期がずれています。災害用物資の点検や災害対応マニュアルの整備は、災害が起きていない平時に行う準備で、静穏期・準備期の活動です。心的外傷後ストレス障害は、症状が1か月を超えて続く場合に考えるもので、その介入は時間がたった慢性期以降が中心になります。
覚え方は、1か月以内は急性ストレス障害、1か月を超えたら心的外傷後ストレス障害、と期間で区別し、それを災害サイクルの時期と結びつけることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1災害用物資の点検:災害用物資の点検は、災害が起きていない平時に行う備えです。次の災害に向けて準備する静穏期や準備期の活動で、被災後の亜急性期に行う活動ではありません。
- 2災害対応マニュアルの整備:災害対応マニュアルの整備も、平時のうちに進めておく準備の活動です。災害が起きて避難生活が続いている亜急性期に優先して取り組むものではありません。
- 4心的外傷後ストレス障害〈PTSD〉への介入:つらい体験の反応が長引き、ひと月を過ぎても残る場合に問題になる状態です。発災から日が浅い時期よりも、生活の再建が進む長期の段階で支援の中心になります。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問73(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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