第112回 午前 問76
人体の構造と機能
正常な糸球体で濾過される物質
正常な糸球体で濾過される物質はどれか。
- 1フィブリノゲン
- 2ミオグロビン
- 3アルブミン
- 4血小板
- 5赤血球
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✓ これが正解2ミオグロビン
解説
比較的小さな蛋白質であるミオグロビンは、糸球体で濾過されます。
この問は、糸球体での濾過の仕組みの知識で判断します。腎臓の糸球体は毛細血管の束で、血液をこして原尿をつくります。糸球体の壁はふるいのように働き、水や電解質、ブドウ糖などの小さな物質は通しますが、大きな分子や細胞は通しません。また、壁は負の電荷を帯びているため、同じく負の電荷をもつ物質は通りにくくなっています。
ミオグロビンは筋肉の中で酸素を蓄える蛋白質で、蛋白質としては分子が小さいため、血液中に出ると糸球体で濾過されます。けがや激しい運動などで筋肉が大量に壊れる横紋筋融解症では、血液中に出たミオグロビンが濾過されて尿に出るため、尿が赤褐色になることがあります。濾過されたミオグロビンは尿細管を傷め、急性腎障害の原因にもなります。
したがって、正常な糸球体で濾過される物質はミオグロビンです。糸球体は大きさと電荷でふるい分けるので、細胞と大きな蛋白は通らず、小さい蛋白は通る、と覚えておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1フィブリノゲン:フィブリノゲンは血液凝固に関わる大きな蛋白質で、分子が大きすぎるため正常な糸球体の壁を通り抜けることはできません。濾過されずに血液中にとどまります。
- 3アルブミン:アルブミンは分子が比較的大きく、負の電荷を帯びているため、正常な糸球体ではほとんど濾過されません。尿に多く出る場合は糸球体の障害が疑われます。
- 4血小板:血小板は血液の細胞成分であり、蛋白質よりはるかに大きいため、正常な糸球体の壁を通ることはありません。濾過される物質には当たりません。
- 5赤血球:赤血球は細胞なので、正常な糸球体では濾過されません。尿に赤血球が混じる血尿は、腎臓や尿路のどこかに出血などの異常があることを示します。
出典:第112回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問76(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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