第111回 午前 問22
必修問題
気管内吸引に関する問題
1回の気管内吸引を30秒以上実施した場合に生じるのはどれか。
- 1嘔吐
- 2感染
- 3低酸素血症
- 4気道粘膜の損傷
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✓ これが正解3低酸素血症
解説
1回の気管内吸引が長すぎると低酸素血症を起こします。
気管内吸引は、自分で痰を出せない患者の気管にカテーテルを入れて、陰圧で分泌物を吸い取る処置です。吸引しているあいだは、痰と一緒に気道の中の空気も吸い出されるため、肺に入る酸素が減り、血液中の酸素が足りなくなる低酸素血症が起こりやすくなります。
判断の軸は、吸引する時間の長さと直接結びつく合併症はどれかです。1回の吸引が長くなるほど、酸素を含む空気を吸い出す時間が長くなり、肺胞がつぶれやすくもなるため、低酸素血症の危険が高まります。そのため1回の吸引は短時間で終え、吸引の前後で酸素飽和度や顔色、呼吸の様子を観察します。嘔吐はカテーテルの刺激による反射、感染は清潔操作の不備、気道粘膜の損傷は高すぎる吸引圧やカテーテルの操作によって起こりやすいもので、吸引の時間の長さが一番の原因ではありません。
正解は低酸素血症です。吸引は痰と一緒に酸素も吸い出している、とイメージしておくと、時間を短くする理由がすぐに思い出せます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1嘔吐:嘔吐は、カテーテルがのどの奥を刺激して起こる咽頭反射によって生じやすい合併症です。吸引の時間の長さそのものより、カテーテルが当たる刺激が主な原因になります。
- 2感染:感染は、カテーテルや手指などの清潔が保たれていないときに、細菌を気道に持ち込むことで起こります。吸引時間を長くしたこと自体が直接の原因になる合併症ではありません。
- 4気道粘膜の損傷:気道粘膜の損傷は、吸引圧が高すぎたり、カテーテルを乱暴に動かしたり、深く入れすぎたりすると起こりやすい合併症です。時間の長さより圧や操作が主な原因です。
出典:第111回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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