第38回 問題95
障害の理解
次のうち,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)によくみられる症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1感覚障害
- 2失禁
- 3嚥下障害
- 4視力障害
- 5便秘
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✓ これが正解3嚥下障害
解説
ALSでよくみられる症状は、飲み込みにくくなる嚥下障害です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、体を動かす命令を伝える運動神経が少しずつ障害されていく進行性の病気です。運動神経が働かなくなると、手足の筋肉がやせて力が入らなくなるだけでなく、のどや舌の筋肉も弱くなります。
のどや舌の筋肉が弱ると、食べ物や水分をうまく飲み込めない嚥下障害や、言葉をはっきり発音できない構音障害が起こります。さらに進むと、呼吸に使う筋肉も弱くなり、呼吸の補助が必要になることがあります。一方で、ALSは運動神経が中心に障害されるため、感覚、目の動き、排尿や排便の働きなどは比較的保たれやすく、床ずれもできにくいとされています。
したがって、嚥下障害が最も適切です。ALSは運動神経だけが障害される病気と押さえ、筋肉を使う働き(手足・飲み込み・話す・呼吸)が弱くなり、感覚などは保たれやすいと整理すると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1感覚障害:ALSは運動神経が障害される病気で、触った感じや痛みを伝える感覚の神経は保たれやすいとされます。そのため、感覚障害はALSによくみられる症状とはいえません。
- 2失禁:ALSでは、排尿や排便をつかさどる働きは比較的保たれやすいとされています。失禁はALSに特徴的な症状とはいえないため、最も適切なものには当たりません。
- 4視力障害:ALSでは、目を動かす筋肉の働きや見る力は比較的保たれやすく、病気が進んでも目の動きで意思を伝える方法が使われることがあります。視力障害はよくみられる症状ではありません。
- 5便秘:便秘は活動量の低下などから起こることはありますが、ALSは排便の働きそのものを障害しにくい病気とされます。運動神経の障害から直接起こる典型的な症状とはいえません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題95。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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