第38回 問題65
こころとからだのしくみ
次のうち,白内障(cataract)で混濁する部位として,適切なものを1つ選びなさい。
- 1網膜
- 2角膜
- 3脈絡膜
- 4硝子体
- 5水晶体
答えと解説を見る
✓ これが正解5水晶体
解説
白内障は、レンズの役割をもつ水晶体が濁る病気です。
目は、外から入った光を角膜と水晶体で曲げ、目の奥の網膜に像を結ぶしくみです。水晶体はカメラのレンズにあたる透明な組織で、厚みを変えてピントを合わせます。
白内障は、この水晶体が濁ってしまう病気で、加齢が最も多い原因です。濁りによって光がうまく通らず、かすんで見える、まぶしく感じる、視力が下がるといった症状が出ます。手術で濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)に入れ替える治療が広く行われています。
網膜、角膜、脈絡膜、硝子体も目の構造ですが、白内障で濁る部位ではありません。したがって正しいのは水晶体です。白内障のある人は、まぶしさを感じやすく、段差や物の輪郭が見えにくくなるため、照明の当て方や足元の安全に配慮します。
覚え方は、白内障は水晶体、緑内障は視神経、加齢黄斑変性は網膜の中心、と病気と部位を組で押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1網膜:網膜は目の奥にあって光を感じ取り、像を信号に変えて脳へ送る膜です。網膜の病気には網膜剥離や加齢黄斑変性などがあり、白内障で濁る部位ではありません。
- 2角膜:角膜は黒目の表面を覆う透明な膜で、入ってきた光を最初に曲げます。傷や炎症で濁ることはありますが、白内障で濁るのは、その奥にある水晶体です。
- 3脈絡膜:脈絡膜は網膜の外側にある血管の豊富な膜で、網膜に栄養を送っています。目の中で光が通り抜ける部分ではなく、白内障の濁りとは関係しません。
- 4硝子体:硝子体は、水晶体と網膜の間を満たすゼリー状の透明な組織です。加齢で濁りが生じると、目の前に虫や糸くずが飛ぶように見える飛蚊症の原因になりますが、白内障とは別のものです。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題65。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)