第37回 問題30
こころとからだのしくみ
次のうち,脳の機能停止を示す徴候に該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
- 1呼吸不全
- 2溢流性尿失禁
- 3心停止
- 4蠕動運動の減弱
- 5瞳孔散大・対光反射消失
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✓ これが正解5瞳孔散大・対光反射消失
解説
瞳孔散大と対光反射の消失は、脳の機能停止を示します。
人の死を判断するときには、心臓、肺、脳の3つのはたらきが止まったことを示す徴候が確かめられます。心臓の停止、呼吸の停止、そして瞳孔散大と対光反射の消失です。この問は、そのうち脳の機能停止を示すものを問うています。
対光反射は、目に光を当てると瞳孔(ひとみ)が小さくなる反射で、脳幹のはたらきによって起こります。脳の機能が止まると、瞳孔が大きく開いたままになり、光を当てても小さくならなくなります。そのため、瞳孔散大・対光反射消失が脳の機能停止を示す徴候として適切です。
心停止は心臓のはたらきの停止を示すもので、脳の機能停止を直接示す徴候ではありません。呼吸不全は呼吸が十分にできない状態で、呼吸が止まったことを示すものではありません。溢流性尿失禁は膀胱にたまった尿があふれて漏れる状態、蠕動運動の減弱は腸の動きが弱まることで、どちらも死の徴候には当たりません。
心臓・肺・脳の3つと、それぞれの徴候を1対1で結びつけて覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1呼吸不全:呼吸不全は、肺での酸素の取り込みなどが十分にできなくなった状態です。呼吸が止まったことを意味するものではなく、脳のはたらきの停止を示すものでもありません。
- 2溢流性尿失禁:溢流性尿失禁は、膀胱に尿がたまりすぎてあふれ出るように漏れる状態です。前立腺肥大などで起こるもので、死の徴候とは関係がありません。
- 3心停止:心停止は、心臓が止まったことを示す徴候です。死の判断に使われる徴候の1つですが、脳の機能停止そのものを示すものではありません。
- 4蠕動運動の減弱:腸が食べ物を送る動きが弱まることは、薬の影響や活動量の低下などでも起こります。脳のはたらきが止まったことを示す徴候ではありません。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題30。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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