第38回 問題44
生活支援技術
次の記述のうち,介護老人福祉施設における食事に関する支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1食堂の換気は,不要である。
- 2食事中は,会話を控えるようにする。
- 3食事が楽しくなるような雰囲気をつくる。
- 4食べ終わった利用者の食器は,すぐに下膳する。
- 5照明は,明るさを25ルクス(lx)以下にする。
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✓ これが正解3食事が楽しくなるような雰囲気をつくる。
解説
食事が楽しくなるような雰囲気づくりが、施設での適切な支援です。
施設での食事は、栄養をとるだけでなく、生活の楽しみや人との交流の場でもあります。食事の支援では、食べる人が安全に、落ち着いて、おいしく食べられる環境を整えることが基本です。
換気をしない、会話を控えさせる、食べ終えた食器をすぐ片づける、照明を極端に暗くする、といった対応は、どれも衛生や安全、快適さのどこかで食事の場を損ないます。とくに高齢者は視力が低下していることが多く、料理の色や形がよく見える明るさが欠かせません。
正しいのは、食事が楽しくなるような雰囲気をつくる支援です。季節を感じる盛り付けや食器、気の合う人と同じテーブルを囲む配慮、穏やかな声かけなどによって、食欲や食べる意欲が引き出されます。食事の時間を楽しみにできることは、生活全体の張り合いにもつながります。
見分け方は、その対応で利用者が楽しく安心して食べられるようになるかを考えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1食堂の換気は,不要である。:食堂には料理のにおいや湿気がこもりやすく、大勢が集まるので感染症の予防の面でも空気の入れ替えが欠かせません。風が直接当たらないよう配慮しながら、適度に換気して快適な空気を保ちます。
- 2食事中は,会話を控えるようにする。:和やかな会話は食事の楽しみを広げ、食欲を高めることにもつながります。気をつけたいのは口に食べ物が入っている最中に話しかけてむせさせることで、会話そのものをやめさせる必要はありません。
- 4食べ終わった利用者の食器は,すぐに下膳する。:食べ終えた直後に食器を下げると、周りでまだ食べている人がせかされている気持ちになり、本人も食後のひとときを味わえません。食べ終えたことを本人に確かめ、頃合いを見て下げるのが望ましい対応です。
- 5照明は,明るさを25ルクス(lx)以下にする。:25ルクス以下はかなり暗い明るさで、料理の色や形、食器の位置が見分けにくくなります。加齢で目の働きが落ちた高齢者ほど、手元が見える十分な明るさが必要で、照明を落とす理由はありません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題44。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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