ネットワーク|平成31年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問79
次の記述a〜cのうち,VPNの特徴として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
- a アクセスポイントを経由しないで,端末同士が相互に無線通信を行うことができる。
- b 公衆ネットワークなどを利用するが,あたかも自社専用ネットワークのように使うことができる。
- c ネットワークに接続することによって,PCのセキュリティ状態を検査することができる。
- a
- a,c
- ✓ これが正解b
- c
解説
公衆の回線を自社専用のように使えるのがVPNの特徴です。
VPN は、誰でも使える通信網の上に、自社だけの通り道を仮に作る仕組みです。実際には共有の回線を通っているのですが、やり取りを暗号にして包み、外からは中身も相手も分からないようにします。離れた事務所どうしを結ぶために専用の回線を引くと高くつくので、共有の回線を借りて同じ効き目を得ようという発想です。外から社内の仕組みへつなぐときにも使われます。三つの記述のうち、公衆の網を自社専用のように使えると述べたものだけが当てはまります。残る二つも実在する技術ですが、別の名前で呼ばれるものです。間違いではないけれど VPN ではない、という置き方になっています。三つの記述を一つずつ判定して、当てはまる組を選ぶ形の問です。正しい記述を含む肢は一つしかないので、それに気づけば即座に決まります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 最初の記述だけを挙げた組です。アクセスポイントを通さずに端末どうしが直接やり取りするのは、無線LAN の別のつなぎ方にあたります。その場の端末どうしで完結します。機器を介さずに結ぶ形なので、共有の網に通り道を作る話ではありません。
- 最初と最後の記述を挙げた組です。二つとも当てはまりません。しかも正しい記述を落としています。最初と最後は別の技術です。三つのうち VPN を述べているのは真ん中の一つだけなので、それを含まない組はすべて外れます。
- 最後の記述だけを挙げた組です。つないだときに機器の守りの状態を調べる仕組みは、検疫のための網と呼ばれます。手当てが済むまで本来の網へ入れない、という使い方をします。守るのは網の入口です。通り道を作る話とは別です。
この問題に関係する言葉
- VPN公衆回線の上に暗号化した通り道を作り、専用線のように使う仕組みです。通信路を守るものなので、Webアプリへの攻撃そのものを遮る役目はありません。
- アクセスポイント無線の端末を有線のLANにつなぐ中継機です。誰でもつなげてしまうため、事前に共有する鍵を配って認証し、端末どうしの通信も遮ると安全になります。
- 検疫
- 無線LAN電波で機器をつなぐLANで、配線がいらない代わりに電波は建物の外へも届きます。そのため接続の認証と通信の暗号化にWPA2やWPA3を使います。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問79(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ単元をまとめて解くならネットワークへ。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)